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ABC殺人事件
アガサ・クリスティ



注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。
その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。
現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。
まもなく第二、第三の挑戦状が届き、
Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。
新訳でおくる著者全盛期の代表作。(「BOOK」データベースより)


クリスティの著作の中でも名作と知られるこの作品をやっと読むことが出来ました。

殺人の予告が、誰あろうエルキュール・ポアロに送りつけられるところから始まり、題名通り ABCの順番で地名と名前の該当者が殺されてしまいます。
この被害者たちは、何の共通点があるのか??

私は、”C”まで来たところで、ひょっとしたらこれは・・・と、不穏な気配におののきました。
そして、”D”・・・・そしたら次は、”E”の名前を持つポアロが狙われるのか!!!きっとそれが狙いだったに違いないと確信したのですが、もちろん、全くの大はずれでした(^_^;。
全く、私ったら・・・(^▽^)。

途中で挿入される”ヘイスティングズによるものではない”書き込み。
それこそ犯人の独白なのか、それとも、クリスティによるミスリードなのか。
最後の最後まで、やはり自力では犯人にはたどり着けませんでしたが、名作と言われるだけあって、とても面白かったです。

法月倫太郎さんによる解説も読み応えありました(^_^)。 (2022,01,18)