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ナイルに死す
アガサ・クリスティ


美貌の資産家リネットと新婚の夫のエジプト旅行には暗雲が垂れ込めていた。
夫の元婚約者が銃を手につけ回してくるのだ。
不穏な空気のなか、ナイル川をさかのぼる豪華客船上でついに悲劇が起きる。
しかし、死体となって発見されたのは意外な人物だった・・・
ポアロが暴く衝撃の真相とは?著者の代表作が新訳で登場
解説:西上心太(裏表紙より)


ポアロ登場作品を順番に読んでいるのですが、 たまたま、映画が公開中の、この作品を読む事になり、気合いを入れて読みました。
特にこの作品は、クリスティの多々ある作品の中でも名作と言われる作品なので、なおさら楽しみでしたし、もちろん最初から最後までとても面白かったです。

まずは、いったい誰が、殺人事件の犠牲者になるのか。
あの人物でなければいいのに・・・と思っていたのですが、やはり・・・(T_T)。
読んでいても、とても残念で胸が痛みました。

今回は、登場人物が多くて、最初から、そして最後まで、文庫の折り返しにある登場人物の紹介を何回も確認しながら丁寧に読んでいきました(^_^;。(まあいつも、名前は覚えられなかったりするのですが(^_^;)
また、その人達のバックボーンも丁寧に描かれていて、読み応えもたっぷりです。

途中には、ポアロの頭の中の疑問点が、色々書かれてあったので、そのことを参考に熟考すれば、犯人が分かりそうなものなのに、やはり全く分かりませんでした。
実は、今回もある人物が怪しいと睨んではいたのですが、いつものようにハズレでした(^▽^)。

あれやこれやの謎解き。
そして、トリックの説明・・・
本当に、アガサ・クリスティって、天才ですね。

映画も新旧合わせて是非見てみたいです。 (2022,03,18)