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ポアロのクリスマス
アガサ・クリスティ


聖夜に惨劇は起きた!一族が再会した富豪の屋敷で、
偏屈な老当主リーの血みどろの死体が発見される。
部屋のドアは中から施錠され、窓も閉ざされているのに、
犯人はどうやって侵入したのか?
休暇返上で捜査にあたるポアロは
被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが・・・。
クリスマス的趣向に満ちた注目作 
解説霞流一(裏表紙より)


クリスティの作品としては、なんともまあかわいらしい題名(原題も「Hercule Poirot's Christmas」)ですが、やはり、凄惨な惨劇が起こります。

リー一族が一堂に集まる、クリスマスに殺人が起こり、その奇怪な事件をポアロが解き明かします。

冒頭以降は、一族のそれぞれの思惑がちょっと長めに描かれていました。
この辺りの女性の言葉遣い「〜しますわ」調がちょっと鼻について辛かったですが、そこを通過すると、いつもの通り面白くて、どんどん読みすすむことが出来ました。

いわゆる密室殺人の様相を呈した殺人事件です。
しかし、家族の誰もが殺人の動機こそあるものの、いずれの人物も犯人たり得ないような状況。
う〜む、いったい誰が犯人なのか??
いつも当たらないのに、懲りずに犯人当てを試みましたが・・・(笑)。

そして、ラスト、真犯人は、(ここからネタバレ注意!!→)思いもよらなかった意外な人物で、もうびっくり!こんなのアリ?!!と、衝撃的でした
こう来ましたか・・・!!。
思い返せば、色々な伏線が張ってあったのですが、読んでいるときには、気がつかないんですよね、これが(^_^;。 (2022,04,04)