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葬儀を終えて
アガサ・クリスティ

大富豪のアバネシー家当主リチャードの葬儀を終えて、
莫大な遺産が均等に一族のものたちの手に入ることになった。
その遺言公開の席で、少し頭のおかしな末の妹コーラが無邪気な顔で言った。
「あら、リチャードは殺されたんじゃなかったの?」ーー
翌日、コーラは自宅で惨死体となって家政婦のミス・ギルクリストに発見された!
そして彼女にも凶悪な犯人の手はのばされ・・・。
容疑は相続人全員に及ぶが、弱りきった遺言執行人エントウイッスル氏は、
名探偵ポアロに救いを求める。
一族の心理葛藤の中に、ポアロは何を見たか! (裏表紙より)


大富豪の死の後、その親族が殺されたことによって、一族に疑惑が巻き起こるストーリーです。

大富豪の遺産に絡む殺人事件という流れは、私の一番好きなパターンです(^▽^)。

登場人物は多くて、いつものように、相関図を見返しながらの読書でしたが、一人一人の事情もいちいち怪しく、誰が犯人でもおかしくない状況で、ポアロが大活躍するので、期待通り面白かったです。

この作品は、コロナ禍になってから一度読んだはずですが、誰が犯人だったか全く覚えてなかったので(^_^;、最後の最後まで面白かったです。←情けない(T_T)。

読み終わってみると、何気なく書かれたところに、伏線がたくさんあったことにも驚かされました。

ポアロが、英語のよく分からない外国人役を演じたところも面白く、わたし的には、結構好きな作品です。

映画化しても面白いと思うのですが、そんな話、今までにもなかったのでしょうか・・・と調べたところ、英国で、TVドラマ化されたようです。見てみたい! (2022,10,21)