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予告殺人
アガサ・クリスティ


その朝、新聞の広告欄を目にした町の人々は驚きの声を上げた。
「殺人お知らせ申しあげます。
12月29日金曜日、午後6時30分より…」いたずらか?悪ふざけか?
しかしそれは正真正銘の殺人予告だった。
時計の針が予告の午後6時30分を指したとき、
銃声が響きわたる!大胆不敵な殺人事件にミス・マープルが挑む。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。(「BOOK」データベースより)


小さな新聞の広告欄によって、おだやかな日常が送られていた静かな町に、センセーションを巻き起こした。
それは最初、退屈な日々に贈られた、ちょっとしたお楽しみのように思われていたのだが・・・。

いつものクリスティ作品のように、途中までは、様々な登場人物が、それなりの怪しさをまとっていて、犯人が誰だか全く分かりませんでした。
そして、ラストは、驚くような真実が待っていたのでした。
最後まで読んでゆくと、犯人の動機もよく分かるような気がしました。
でも、こんなに手の込んだことを?とも思ったり。

そして今回は、ミス・マープルも実際に参加して、事件を解決へと導いて行ったのが、なんだか新鮮で、楽しかったです。彼女の意外な特技も知ることが出来ました。

なかなか凝った話でしたが、 人物関係がややこしくて、途中で、”ん?”となり、また同じ所を読み返したりしました。
ダラダラ読みではなく、真剣に読めば、込み入った面白い作品だと思われます。 (2023,07,09)