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蒼ざめた馬
アガサ・クリスティ





霧の夜、神父が撲殺され、その靴の中に九人の名が記された紙片が隠されていた。
そのうち数人が死んでいる事実を知った学者マークは調査を始め、奇妙な情報を得る。
古い館に住む三人の女が魔法で人を呪い殺すというのだ。
神父の死との関係を探るべくマークは館へ赴くが・・・
オカルト趣味に満ちた傑作、新訳で登場(裏表紙より)


まず、この題名、とても好きです。
”蒼ざめた馬”とは、「白い馬は戦車の、赤い馬は争いの、黒い馬は飢餓の、そして蒼ざめた馬は死の象徴とされる。」と、AIが教えてくれました。
つまり、死は、蒼ざめた馬に乗ってやってくるのです。

ちなみに、クリスティーの作品の題名では、ほかに、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」も、題名そのものが謎で、とても好きです。

本作の、”蒼ざめた馬”は、三人の魔女が住む館として出てきます。
西洋の町や村には、当時まだ”魔女”と呼ばれる人が、世間に受け入れられながら住んでいたのだとか・・・。興味深いことです。

そして、本題の謎としては、殺された神父が持っていた紙に書かれた氏名は、何を表しているのかということ。
どういうことだろうと思いつつ読んでいくと、最後の最後に、驚かされる羽目になりました。やられた!

果たして、本当に魔女や魔法があるのだろうかと、ちょっと信じてしまいそうなオカルティックな話でした。
頭では、あり得ないことと理解していても、いざ、当事者になって、不可解なことが起こったりすると、もしかして??と思い始める気持ちは、よく分かります。
どんなときも大抵は、それなりの理由があり、後で考えると納得できることなのでしょうけれど。 (2026,02,02)