フランクフルトへの乗客
アガサ・クリスティ
パスポートとマントを貸してほしいーー空港で出会った謎の女の申し出は、 変わり者の外交官スタフォード・ナイを国際的陰謀の渦中へと巻き込んだ。 彼を尾け狙う不気味な影、世界各地で頻発する暴動、 そしてドイツ山中の巨大な城に住む謎の老嬢・・・ 果たしてナイの運命は? 壮大なスケールで見せるスパイ・スリラー(裏表紙より)
クリスティーの長編、ノンシリーズものの最後の作品です。
やっと彼女の長編の最後かぁと、感慨深く読み始めたのですが、ちょっといつもの作風と違いました。
推理小説ではなく、スパイ・スリラー作品です。
冒頭こそ、謎の女性が登場して、主人公を翻弄するという、わくわくな始まり方なのですが、それがいつからか、世界を巻き込む陰謀の話へと発展します。
そういえば、前にも一つスパイ作品がありましたっけ。「バグダッドの秘密」だったかな。
今回は、その作品を一段引き上げたような感じの話でした。
クリスティーは、推理小説だけでなく、ロマンス小説も手がけていたりするので、
推理というジャンルにこだわらず、いろいろな趣の作品にも興味があったようです。
ただ、残念ながらこの作品、いつもの面白さは、ありませんでした。
だいたい、登場人物が多くて、大変です。
世界の大物が登場するのですが、
誰が誰だか分からなくなってしまい、メモを取りながら読んだりしました。
ヒトラーの部分とか、所々、興味深いところもありましたが、私にとっては、やっと最後まで読み終えたという感じです。
次は、気分を変えて、クリスティーのロマンス作品に挑戦です。
これも楽しみ。
(2026,03,10)
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