学校に「鶏インフルエンザ対応を元に戻すように」との公の指示がないため
6月になった今でもあちこちで、飼育舎にロープをして子どもを寄せつかないように苦労してい
る学校が見られますので、
 東京新聞が下の記事を出してくださいました 

 子ども達に、愛情の対象を大事にすること、大人への信頼と科学的な視点を伝えるため

東京新聞に感謝です。
報道が盛り上げた不安ですので、報道しか鎮められないだろうと思っています。
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東京新聞 6月2日 夕刊記事
 「鶏インフルエンザで学校の過剰反応目立つ」

 今年、鳥インフルエンザが国内で発生し、各地の学校では飼育しているチャボやニワトリが
子供達から隔離されたり、場合によっては処分された。事態が沈静化した今、全国学校飼育
動物獣医師連絡協議会主宰の中川美穂子獣医師は、あらためて今後の教訓とするよう呼び
かけている。
 中川獣医師は、首都圏の学校でも鶏を処分しているところがあると報告をうけてたという。
「子供たちがかわいがってきたチャボを科学的な根拠もなしに処分するのは、教育的見地を
忘れた行為」と厳しく指摘する。

 また、チャボを隔離している学校から「いつになったら世話を再会していいのか」という質問
も寄せられているが、「もともと子供から隔離する必要はなく、えさやりと掃除、手洗いをてい
ねいに行っていれば問題ない」と説明している。

 農水省「家禽疾病小委員会」委員長で北海道大学大学院獣医学研究科長の喜田宏教授
は、「学校飼育の鳥は、はじめから感染の危険が少ない。今回国内で見つかった鳥インフ
ルエンザウイルスは既になくなっており、その後も新たなウイルスは見つかっていないので、
安心していい」と話ている。 
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 (字数の関係で掲載されなかったお伝えしたかった部分) 中川美穂子

      飼育の基本は  まず世話をきちんとして、そしていつも動物が元気かどうかを観てあげることです。
      元気がなければ原因を考え、すぐによくならない場合は獣医師に連絡を。
 
      ペットの異常に対応することは、人への健康にとっても大事なことです。

 つまり、鳥インフルエンザのような重篤な病気にもしも愛鶏がかかったら、元気がなくなり、ある
 いはすぐに死ぬなど、異常がありますので、そのときは糞などに触らずに獣医師に知らせれば良いのです。

 もっとも、鶏が複数いて、他の鶏は元気だったらこの伝染病ではないでしょう。また多少の
糞があっても危険ではありません。淺田農産のように、ものすごい糞がウイルスと一緒に
舞っていただろう屋内でも、人は発病しませんでした。

 危険性を考えたら、飛行機の方が高いだろうと言う方もあります。しかし飛行機ではパニック
はおきません。
 鶏インフルエンザは 万が一の感染の機会も、鶏の元気さなどを観察することでさけることができます。