獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-168

re;子犬の死亡について
投稿日 2003年2月16日(日)13時43分 わたらい先生

こんにちは獣医のわたらいと申します。
突然の愛犬の急死に、御家族のお嘆きとお力落としの程いかばかりかと深く拝察いたします。
さて、書き込みにある内容では適切な助言は難しいのですが、結果から類推すると2つくらい考えられます。
1 入院することになった夜の内から致死的な異常があったが、その時点では発見できなかった。
2 入院中に「何か」あった?
たぶん、飼い主さんもこういった点について、つまり獣医師の過失があったのか無かったのかという点について聞きたいのではないかと思いましたが、いかがでしょうか?

1について。
現実に異常があっても(本当の)原因が発見できない事は、残念ながら、よくあります。
もちろん、経験の程度や獣医師の体調の問題もあると思いますが、CTスキャンを装備するほどの病院など、なみの動物病院ではありません。当然、他の検査機械もかなりのモノを保有していたのではないでしょうか?
少なくとも、設備的にはコレで異常が見つけられないのであれば「仕方がない」クラスの病院にかかったのではないかと思います。
獣医師の飲酒についても気にしておられるようですが、先方もそれを断った上で診察しているのですし、自分の望む結果にならなかったからといって「その点」を責めることは出来ないと思います。
医療というのは、数学や物理学のようにスジの通った事は少なく、経験的で、普遍性の持たせにくい出来事の積み重ねです。
似たような病気などいくらでもある中で、「とりあえず何か」治療しなければならないことがアルのが、「医学」ではなくて「医療」の現場だと思います。
書き込みにある内容では、そんなに間違ったことはしていないけれど結果として患者が死んでしまったようにも受け取れます。
もちろん、「致命的な異常を見落とした」と言われればそれまでのこともあるでしょうし、「ああすれば良かったかも、こうすれば・・」と考えることもできますが。

2について。
テレビなどでは(ニンゲンの病院)時々そういう番組をやっていますが、コレなどは普通あり得ないことです。
基本的に、夜間や休日に「仕方なく」動物病院にやってくる飼い主さんと獣医師の間には信頼関係が希薄ですから、飼い主さんの望むとおりの結果が訪れなかった場合、逆に様々な不信感が芽生えることがよくあるように思います。

>何故亡くなったのか納得出来ない

「なぜ亡くなったのか納得できない」など、そういったケースの最たるものです。
獣医師にだって原因が判らないまま不幸にして患者さんが亡くなってしまうことは、残念ですが、あります。体調が悪くてキチンと診察が出来ない時なら、事情を言って他の病院へ回ってもらうこともあるでしょう。
必ずしも、手抜きや誤診の結果、不幸が訪れるわけではないのです。
気持ちの上では(アマリにも突然のことで)なかなか納得できないとは思います。先方の獣医師からも提案があったようですが、愛犬の死の原因を冷静に「納得」したいのであれば、大学などで剖検を受けることをオススメします。

愛犬のご冥福をお祈り申し上げます。

−−−−−−−−−−−−−
(ここから下の文章は大勢の人に読んで欲しいのですが!)

よく僕の病院にも休診や休日、夜間などの理由で「仕方なく」来院される飼い主さんがおられますが、本来、病気やケガは時と場所を選ばないモノです。
お手元にある小さな命のために、そういった状況を一度は考えてください。
決して手抜きやイイカゲンをやったわけではなくても、信頼関係のないところに「良い治療」は生まれにくいのです。
夜間や、かかりつけの病院が休診の際に「飼い主さんが信頼できる」病院を探しておくことは飼い主さんにしかできません。
普段からかかっていれば夜間も対応してくれる病院もありますし、いつもかかっている病院にいざという時にかかる病院を聞くこともできるでしょう。
そのときだけ大騒ぎをしても手遅れです。
「仕方がなく」やって来る飼い主さんでは、「何があっても仕方がない」事があって当然だと僕は思います。

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