獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200302-293

ワクチンの追加接種
投稿日 2003年2月26日(水)12時43分 プロキオン

>MAHさんへ

投稿は、私を指名してということでしょう? それとも誰でも良いからという
投稿でしょうか?
あの投稿では、私がレスしないと他の方からはレスがつきそうにありませんが。

まあ、こんなことを言うのは、投稿内容の意図を判断しかねているからです。

まず、どこに悩む必要があるのか分からないのです。

狂犬病のワクチンであれば、これは法定接種です。急性アナフィラキシーがど
の程度の頻度で発生しているかは、一番分かりやすいワクチンです。もとより
狂犬病ワクチンは公衆衛生上の見地から実施されていますから、アナフィラキ
シーの有無に関わらず接種しなくてはなりません。
しかし、犬にとって反って有害であるという報告はありませんし、必要な措置
として継続されてきています。街の開業医である私にその必要性を尋ねられて
も困ります。
私には、有効であろうという認識と今まで事故は経験していないとしかお答え
しようがありません。


そして、各種混合ワクチンであれば、こちらは接種は任意です。飼い主さんが
接種したくないのであれば、これを強制することができる者はいません。

何年か周期で発生するジステンパーやパルボのことを考えれば、これは接種し
た方が良いと答えるのは、当然の事と言えます。動物達は、人間程病原体から
隔離された世界の住人ではありません。疾病をあらかじめ予防する手立てがあ
るのであれば、それは飼い主として講じて欲しいと思います。
ジステンパーやパルボのワクチン接種が何故必要かと言えば、それだけ、接種
してくれない飼い主がいるわけで、疾病の防遏ができていないことを意味して
います。

急性アナフィラキシーショックのことを気になされているようですが、MAH
さんは、どちらから多いと聞かれました?
私は、代診時代や開業してから、まったくお目にかかったことはありませんし、
開業している仲間の中からも経験者は出ておりません。また、製品として、発
生率が高いものは恐くて使用できません。
昨年、某注射薬によるアナフィラキシーショックの際には、瞬く間にそのニュ
ースが日本中の開業獣医師の間を駆け巡りました。
この時の事を考えても、注射事故というもには診療に携わる者であれば、いか
に感心を払っているかがわかります。そういう中において、どこどこのメーカ
ーの○○というワクチンは危ないらしいという風評が聞こえてこないところは
、まず、安全なワクチンが流通していると考えて良いのではないでしょうか。
むろん、動物用医薬品検査所だって、キチンと仕事しているはずです。

また、アジュバントによる副作用として顔が腫れることがありますが、こちら
は過去2例程経験しています。MAHさんが耳にされている発生頻度の中には
こちらも入っているのではないですか?

ブースターが必要であるという点は御理解いただけていると思います。問題は
その間隔のことですよね。
こちらも、私に質問することは的外れといえます。よくワクチンに反対される
方達は、メーカーと病院がグルになって必要もないのにワクチンを勧めている
と言いますが、実際、私達のところへもワクチンがどのくらいの期間有効なの
かというデーターは届きません。私達も知らされていないのです。
メーカーは国の認証を受ける際に、1年後の攻撃試験で有効性を確認できたと
して認証を受けます。有効な抗体価がいくつで、それがどのくらいの期間持続
するというデーターは、メーカーの手の内なのです。
もっとも、ワクチンを接種しなくなってしまった犬がその後疾病に罹患してし
まったとか、自分の子供が人間の三首混合ワクチンによる卵アレルギーになっ
た際にどのくらいアレルギーが持続したかとか、フランスのワクチンメーカー
の技術者が来日した際にポロッと口にしてしまったとかで、大凡の持続期間は
推測しています。

ですが、MAHさんがお医者さんであるのなら、なおのことお尋ねするのです
が、ワクチンメーカーが1年に1回追加接種をしてくださいと使用説明書に記
載していることを無視して、そんなこと必要無いと患者さんに言えますか?
その時には、追加接種を否定する明確な根拠を患者さんに示せますか?

ワクチンは動物病院が金儲けのために接種を勧めているわけではありません。
巷に感染症の存在があり、犬や猫をそれらから守ってあげて欲しいから勧めて
いるのです。
疾病感染の危険度と急性アナフィラキシーショックの発生頻度とを天秤にかけ
たらという御質問のようですが、私に言わせると天秤にかけるという発想その
ものに問題があると言えます。感染危険度の方がはるかに高いからです。
だから、どこに悩む必要があるのだろうということなのです。

もっとも、自分の周囲の犬が100頭存在して、そのうちの80頭以上がワク
チン接種してくれていれば、自分の犬に接種しなくても感染はしないでしょう。
疫学では、そういうことになると思います。接種するしないは、飼い主が決め
ることです。
私は尋ねられれば、接種することを勧めますが。

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