獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-201008-11

Re:飼い主がいない猫の不妊去勢手術の印として処置される耳カット
投稿日 2010年1月17日(日)12時43分 投稿者 プロキオン

通常、犬のスタンダードの形態として実施される耳介のカット(断耳)ということであれば、これは価格は天井知らずです。それは、ショーに出てチャンピオンをとるための過程であり、その整形手術の出来如何によって犬の値段や価値がまったく違ってきてしまうからです。
犬の飼い主が追い求めるレベルによって施術する獣医師も 様々な企業秘密を駆使してきれいな形のよい耳をつくることになります。そのための工夫と技術がそこには投入されているとお考えいただくとよいでしょう。

他方、野良猫の避妊手術済みか否かを確認するための耳介のカットということになりますと、上記のお話とはまったく別のものといえるでしょうから、決して混同なさらないでください。
私も、そのような猫を見たことがありますが、こちらは、まったく別個の手技と考えてよいでしょう。もとより、家畜では耳介をカットというか切れ込みのパンチをいれて個体番号としてそれぞれの個体を管理することが実施されてきていますが、私の見た猫は、その耳介パンチにすら至っておりませんでした。
耳介の血管が少ない先端を選んでおりますので、確かに出血は少なそうな箇所をカットしてありますので、出血を止めるために特別な工夫がいるというのでもないでしょうし、美的な観点からのカットというのでもないですから、とくに別料金を請求するというまでのことでもないように感じられました。

去勢手術の場合ですと、陰嚢の皮膚を切開するだけではなく精管と血管を確実に縛って止める事が必要であり、その後に精巣を摘出する運びとなります。
「去勢手術よりもむずかしい」と述べられたそうですが、私にはそのようには思えませんでした。
むしろ、先に述べました家畜の個体管理のための耳介カットの方がレベルが高いでしょうし、そのカットも獣医師でなくても家畜の所有者が実施するカットとして器具も販売されております。
野良猫に施されていた耳介のカットについてであれば、私にはただ耳の先端を切り落としただけにしか見えませんでした。去勢手術よりもむずかしいという代物ではなかったです。

と同時に、野良猫が避妊済みの個体であるかどうかという鑑別の方法であるのなら、なにも耳介をカットして切り捨てることなどしなくても他に方法がありそうなものだと思いました。切り落とされた部分は、二度と生えてきませんからね、外観を損ねすぎるように感じます。私は、費用をかけたくないからこそ、選択した方法かと思っていました。

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