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オール・ザ・キングスメン      


2006年 アメリカ スリラー   

<監督>スティーヴン・ザイリアン
<キャスト>ショーン・ペン , ジュード・ロウ , アンソニー・ホプキンス , ケイト・ウィンスレット , マーク・ラファロ , パトリシア・クラークソン , ジェームズ・ガンドルフィーニ , キャシー・ベイカー , フレデリック・フォレスト , トーマス・マッカーシー, ジャッキー・アール・ヘイリー

<ストーリー>
1949年、ルイジアナ州メーソン市。郡の出納官だったウィリー(ショーン・ペン)は、小学校建設入札に不正があると人々に訴えたが、逆に辞職に追い込まれる。その後、その小学校では、欠陥工事のために事故が起こり、ウィリーは、一躍注目される。そんな彼の周りに、新聞記者ジャック(ジュード・ロウ)や、州の役人、タイニー(ジェームズ・ガンドルフィーニ)が現れて、ウィリーは、ルイジアナ州知事選に出馬することになる・・・。

<感想>
ピュリッツァー賞を受賞したロバート・ペン・ウォーレン原作の2度目の映画化です。

キャストは豪華だし、ストーリーは、いろいろなことが絡み合って面白かったですが、映画だけでは、物足りなさを感じました。原作を読んでみたいですね〜。原作には、きっと、映画で描ききれなかったことが書かれているのだと思います。

まず、冒頭の、アーヴィン判事邸に向かう車の中。そして、時代がさかのぼって、初めてウィリーたちが顔を合わすシーン。両方の時代のウィリーの変わり方、周りの人間の立ち位置の違いが面白くて、いったいこの間に、何が起こったのか??と興味がそそられました。

ウィリーが、いよいよ知事選に出馬することになって、選挙演説に各地を回り、徐々に市民の支持を集めてゆく所あたりは、非常に面白かったのですが、その後、政界にはいって、だんだんと変わっていったウィリーの姿は何故か描かれていません。
その代わりに、彼の側近となったジュード・ロウ演じるジャックの周辺の人間関係が描かれます。ジャックの周辺の人物たちが、ウィリーの政治政策に、欠かせない人物となってゆくので、この描写は、必要なのですが、彼らが魅力的なだけに、主役のウィリーの影が薄くなってしまいました。

そのため、主演は、ウィリー演じるショーン・ペンですが、後半は、彼よりも、側近となったジュード・ロウのほうが、主役のようでしたね〜〜。

役柄としては、善意の出納係から、どんどん、薄汚れてゆく主人公ウィリーという役所(やくどころ)は、ショーン・ペンに合った役だと思うのですが、私は残念ながらショーン・ペンが苦手なので、どの段階の彼にも、魅力を感じることが出来ず、残念でした。最初の頃の彼に思い入れを入れられたら、もっと面白く見ることが出来たのかもしれません。(2008,07,04)



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