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英国万歳!      


1994年 イギリス・アメリカ 伝記・コメディー・歴史

<監督>ニコラス・ハイトナー
<キャスト>ナイジェル・ホーソーン , ヘレン・ミレン , イアン・ホルム , ルパート・エヴェレット

<ストーリー>
1788年、イギリス。アメリカの独立や、国政、そして王子たちのことで、ストレスが多かった国王ジョージ三世(ナイジェル・ホーソーン)は、激しい腹痛を訴えたと思うと、突然、乱心してしまう。王妃(ヘレン・ミレン)や側近たちは、慌てふためき、医師に治療をゆだねるが、症状は改善しない。臣下の中には、そんな王に見切りをつけて、王子を摂政として立てようとする動きが出はじめるのだった・・・。

<感想>
まあ、大変なことですねぇ。一国の王が、ご乱心とは・・・。
ジャンルがコメディーで、この題名なので、笑える映画かと思ったのですが、とんでもない。中盤は、乱心した王がかわいそうで、うっすらと泣いてしまいました(^^;。

実際に、王のご乱心は、歴史上の事実だそうで、この映画では、症状からポルフィリン症ではないかと結論づけていました。確かに、腹痛とか、精神錯乱とか、尿の色(空色??)とか、この病気の症状に似ているようです。
でも、今でも難病のこの病気、18世紀のこの時代に、適確な治療法があるわけもなく、治療と称する様々な拷問をされる王が、心底かわいそうでした(TT)。こんな時代に生まれなくて良かった〜〜。
新しく呼ばれた医者も、私から見ると、それまでのむちゃくちゃな医者とあまり変わらないような気がしたのですが、それでも、王には、救世主となったのでした。

この哀れな王を演じたのは、ナイジェル・ホーソーン。すばらしい〜〜。威厳のある王と、乱心した情けない王を見事に演じています。
そして、彼の子を15人も産んだという王妃役は、ヘレン・ミレン。さすがに女王女優、貫禄十分で、危なげありません。しかも、14年前の映画なので、まだ若々しく、とっても綺麗で、はっとしてしまいました。乱心した王を案じる姿が、涙を誘いました。

結局この王様は、この後、1811年(73歳)に認知症になり、皇太子ジョージ(後のジョージ4世)が摂政として政務を執ったそうです。歳を取るって、悲しいですねーーー(TT)。

そんなこんなで、結構面白かったのですが、なんとDVDが出てないようです。見たい方は、ビデオで見るか、TV放映を待つしかないですね。ちょっと残念かも。(2008,03,05)



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