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熱海殺人事件      


1986年 日本
コメディー、ミステリー   

<監督>高橋和男
<キャスト> 仲代達矢 , 志穂美悦子 , 風間杜夫

<ストーリー>
熱海で発生した殺人事件を捜査するのは、“くわえ煙草の伝兵衛”こと二階堂刑事(仲代達矢)。彼は独自の方法で、殺人事件の詳細をドラマチックに調べ上げてゆく・・・。

<感想>
1986年の古い作品ですが、いつか見てみようと思っていました。
岸田戯曲賞を受賞したつかこうへいの同名戯曲の映画化作品だそうです。

元は舞台劇で、年を重ねるうちに、内容も、キャストも、いろいろな変遷を遂げながらも、未だに上演され続けているというのですから、怪物級の舞台劇ですね。

そんな凄い戯曲を映画で見てしまうのは、反則というか、ちょっともったいなかったかもしれませんが、それでも、たいそう面白かったので、見てよかったです(^▽^)。

まず第一に、登場人物がいちいち濃い!
特に主役の二階堂伝兵衛のキャラクターったら、ぶっ飛びです(^▽^)。
また、彼にピッタリと、かしずいている婦人警官の水野朋子も、なんともまあすごいです!(^▽^)。
そこに、新任の刑事や犯人が絡んで、ますます凄いことになってゆくというカオス的作品でした。
ハチャメチャな劇画のようで、面白く見ることが出来たのですが、舞台なら、会場の雰囲気も相まって、さらに盛り上がることでしょう。

主演は、まだ若い(といっても54歳ぐらい?!)仲代達矢。
彼のこんな無茶苦茶な男を演じるところを初めて見ました。
顔の造作が派手なので、よく似合っていたと思います。

ただ、公開当時、舞台ファンの人たちには、この映画は、とても不評だったそうです。映画化するって言うのは、難しいんですね。
面白いので、再映画化して欲しいけど、熱烈な舞台ファンのことを考えると、二の足を踏んでしまうのかも?(2018,11,25)



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