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オテサーネク 妄想の子供      


2000年 チェコ・イギリス (OTESANEK)
コメディー・アニメーション   

<監督> ヤン・シュヴァンクマイエル
<キャスト>ヴェロニカ・ジルコヴァ , ヤン・ハルトゥル

<ストーリー>
子供がなかなか出来ない妻(ヴェロニカ・ジルコヴァ)のために、夫(ヤン・ハルトゥル)は、木の切り株で、赤ちゃんを作り、妻にプレゼントするが、妻は、切り株を本物の子供のように扱い、奇妙なことが起こり始める・・・。

<感想>
チェコのヤン・シュヴァンクマイエル監督の作品です。
知る人ぞ知る有名な監督さんらしいのですが、私にとっては、全く初めての作品鑑賞でした。
・・・で、驚きました(^_^;。

冒頭、病院のシーンから、まず、びっくりです。
情報を入れずに見始めたこともあり、この映画は、ひょっとして、見てはいけない分野の映画なのでは?!と思ったほどです(^_^;。
まあ、しばらく見ていると、だんだん話が分かってきて、映像の遊びみたいなものも、納得出来るようになってくるのですが・・・。

元々は、映画の中にも出てくるチェコの民話の映画化だそうなのですが、案外、昔話とか、童話とか、そういうたぐいの物って、残酷であったりするわけで、それを耳で聞く分には、そうでもないにしろ、こうして映像化してしまうと、これは、ホラーか?!と思うほどのインパクトになるわけです。

また、この監督の独自の感性である食事のシーンなども、少々気分が悪くなりそうだし、子供相手のエロチシズムも、何かと問題になりそうです(^_^;。

中盤になると、ただの”妄想”だった子供が、今度は、それだけでは済まなくなり、”不気味”になり、最終的には、”凄惨”な事態に・・・。
やっぱりこれはホラーではないかしら・・・(^_^;。

ちょっと長めの132分という本編ですが、思わぬ展開に長さを感じることはありませんでした。
この作風、はまる人は、はまってしまうかも(^_^)。(2015,11,23)



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