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ウルフ・オブ・ウォールストリート      


2013年 アメリカ (THE WOLF OF WALL STREET)
デンキ・コメディー・犯罪   

<監督>マーティン・スコセッシ
<キャスト>レオナルド・ディカプリオ , ジョナ・ヒル , マシュー・マコノヒー , ジョン・ファヴロー , ジャン・デュジャルダン , マーゴット・ロビー

<ストーリー>
80年代後半。証券マンのジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は26歳で会社を設立し、瞬く間に年収49億円を稼ぎ出した。しかし、そんな彼を捜査当局が、マークし始める・・・。

<感想>
スコセッシ+ディカプリオのゴールデンコンビの作品です。
主要5部門のアカデミー賞ノミネート。
予告編も面白そうだったので、期待して見に行きました。

実は私は、長尺なスコセッシ作品は、苦手です。この作品も、179分と、3時間近い長さの作品。もうちょっと編集してよと、愚痴りながらも、レオが主演なので、見ないわけには行きません(笑)

原作は、ジョーダン・ベルフォート本人の回顧録。
ってことは、実話ですね。 実際に、こんな人がいて、こんな会社があって、こんな仲間達がいたなんて、すごすぎる!
もちろん色々映画向けに脚色しているのでしょうけれど、それにしても、なんという人生でしょう!

彼が、瞬く間に、時代の寵児になったのは、株取引という、マネーゲームの恩寵そのもの。
あまり株のことは、分からないのですが、彼らの言っていた、「客が儲けても、また、そのもうけで、株を買わせる」という手法は、なるほど、手数料で稼ぐ株屋にとっては、金のなる木のようなものでしょう。
今は、ネット証券など、手数料の格安な証券会社もあって、そうもいかないでしょうが、この映画の中では、半分が、手数料になってしまうものもあったとか。それじゃあ、儲かりますよねーーー。

そんなこんなで、大成功を収めた彼は、金と女と薬に明け暮れるわけで、男って、結局、誰しも、ここに落ち着いてしまうんですかね。
映画で描かれているのは、たかだか10年ほどの間の出来事で、その間に、天国から地獄へ落ちたベルフォート。
なんて、破天荒な人生でしょう!
でも、端から見ると、これ以上面白い人物はいませんね。

映画は、そんな彼の生き方を、十分に見せてくれます。中には、この部分、要らないかも??と思うような所もありましたが、後から考えると、やっぱり、そのようなシーンも、彼の人となりとか、彼らのはちゃめちゃぶりを印象づけるのに、なくてはならないシーンだったのかもしれません。

ベルフォートを演じたディカプリオは、生き生きと、楽しそうに、そして、ハチャメチャに演じています。
もう、完璧に、彼の独壇場。彼が、映画化を熱望して、制作を兼ねた気持ちも、よくわかります。
こんな面白い男の人生、演じたくもなるでしょう。
今まで、ちょっと演技に力の入りすぎたりすることもあったレオですが、この映画の彼は、一皮も二皮もむけて、さらにすばらしい演技者になったように思います。彼最高の演技ではないでしょうか。
長い映画ですが、ちっとも飽きることなく、画面に釘付けでした。
これで、オスカーを獲れなかったら、もうしばらくは、獲れないのではないかと思うほどです。
がんばれ、レオ!!どうかオスカー獲れますように!!(笑)。(2014,01,31)



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