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クライマーズ・ハイ      


2008年 日本 サスペンス   

<監督>原田眞人
<原作>横山秀夫
<キャスト>堤真一 , 堺雅人 , 尾野真千子 , 山崎努 , 西田尚美 , 田口トモロヲ , 堀部圭亮

<ストーリー>
1985年8月12日。乗員乗客524人を乗せた羽田発大阪行きの日航機123便が、群馬と長野の県境に墜落した。群馬県の北関東新聞の記者、悠木和雅(堤真一)は、この事件の全権デスクを命じられ、全力で、この事件の真実を世間に伝えようと奔走する。一方、この日、谷川岳に共に登る約束をしていた安西(高嶋政宏)が、クモ膜下出血で倒れる・・・。

<感想>
この映画の原作者、横山秀夫さんの作品は、好きで、何冊か読みましたが、この作品だけは、登山の本だと思って、読まずにいたところ、映画化になると聞いて、慌てて読みました。そうしたら、23年前に起こった日航機事故当時の新聞社が舞台で、横山さん自身の体験を元にして書かれたものだそうです。

映画は、原作と違うところも多々ありましたが、原作同様、飛行機事故のあった当時の新聞記者たちの姿を、意気込みを、そして、悔しさを描いたものでした。
内容が濃いので、上映時間が145分と長目でしたが、飽きることなく、集中して見ることが出来ました。

でも、原作を読んでいてよかったです。
読まないと、分かりにくかったと思います。
一緒に見た人も、見た後、「オオクボレンセキ」とは何か?!と、言ってました。確かに漢字で「大久保連赤」と書けば分かっても(それでも分からない人も多いかも)、言葉で言われても分からないですよね。
当時の状況をよく分かっていないと、事故のことも、上司との確執も、分かりにくいかもしれません。
私も、原作を読んで初めて、記者仲間の中にも、こういう確執があると言うことを初めて知って、驚きました。
同じ新聞社の中でも、人の耳を気にして声を潜めてしゃべったりするのは、なんだかとても違和感がありますねぇ。でも、新聞記者っていうのは、こういうものなんですかねぇ。

原作の内容が濃いので、だいぶ削られたところもあって、アレッ?と思う箇所も多かったですが、原作を読んで感じたことを映画でも改めて感じることも多かったです。
携帯電話や、ネットがない時代の新聞記者の苦労。これは、よく分かりました。
せっかく現場を見てきても、電話がなければ、それを報告するすべがないですし、締め切りに間に合わなければ、どんな苦労をして取材しても、意味がありません。佐山の苦労と悔しさがよく伝わってきました。

そして、スクープの問題。裏を取って、何重にもチェックして、初めて紙面に載せる決断をする。その決断のスピードや、確かさが大きくものを言うというのは、いつの時代でも同じなのでしょう。

それから、特に最初の方ですが、セリフがよく聞き取れなくて、苦労しました。早口なせいなのか、専門用語が多かったせいなのか分かりませんが、一生懸命想像力で補いました(^^;。社内の緊迫感などはよく伝わってきたのですが・・・。(2008,07,07)



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