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狩人と犬、最後の旅      


2004年 フランス・カナダ・ドイツ・スイス・イタリア ドキュメンタリー・アドベンチャー   

<監督>ニコラス・ヴァニエ
<キャスト>ノーマン・ウィンター , メイ・ルー

<ストーリー>
ロッキー山脈で、自給自足の狩人生活を送るノーマン・ウィンター(本人)は、妻と、犬たちとともに、大自然の中で生きてきた。しかし、森林伐採の影響で、徐々に、猟場が減り、自分たちの生活を見直す時期に来ていると感じていた。そんなある日、相棒だった犬が死に、新しい犬をもらうが、その犬は、身体も小さく、他の犬との相性も悪く、ノーマンは、使い物にならないと思っていたのだが・・・。

<感想>
フランスの著名な冒険家であるニコラス・ヴァニエ監督が、ロッキー山脈に実在する狩人ノーマン・ウィンターと出会ったことから、この映画製作が始まったそうです。
映画の中で描かれているように、ノーマン・ウィンターは、自然の中で生活し、狩猟方法も、主にトラッパー(罠猟師)で、かかった獲物の毛皮を売って生計を立てています。
余計な殺生はせず、自分たちの生きて行くのに必要な猟しかしません。
彼は、自分たちが、自然のバランスを保っているんだという自負を持って生きているのです。
森林伐採の影響で、自然が破壊され、彼らが町に下りるようなことがあったら、自然のバランスが壊れると、心配していました。

彼の”足”となるのは、犬ぞりを引く犬たちや、馬。
この映画では、主に、犬たちとの関わりが深く描かれています。
どこまでドラマとして作ってあるのか分かりませんが、ハラハラするようなことも、何回も起こります。大自然の中で生活するということは、こういう危険と常に隣合わせだということでしょう。

ハリウッド製作の動物アドベンチャーもののような、起承転結のある感動映画ではありませんが、これが自然と共に生活すると言うことなんだと感動しました。
美しい自然の風景は、やはり心を和ませ、生きている感動を感じさせてくれる力がありますね〜。(2009,06,30)



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