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恋するシャンソン      


1997年 フランス・スイス・イギリス(ON CONNAIT LA CHANSON)
コメディー・ミュージカル・ロマンス

<監督>アラン・レネ
<キャスト>アンドレ・デュソリエ , アニエス・ジャウィ , ジャン=ピエール・バクリ , ジェーン・バーキン , ランベール・ウィルソン

<ストーリー>
パリ。観光ガイドのアルバイトをしながら農民騎士についての論文を書いているカミーユ(アニエス・ジャウィ)は、姉(サビーヌ・アゼマ)が新居の相談をしている不動産屋の担当者、マルク(ランベール・ウィルソン)と恋に落ちる。でも実は、マルクの部下で、さえない中年男のニコラ(ジャン=ピエール・バクリ)も、カミーユに恋していたのだった・・・。

<感想>
↑に書いた人物の他にも主要登場人物がいて、計7人の恋模様が描かれている群像劇です。

それぞれがお互いに関連していて、ちょっと複雑で、ちょっと奇妙な人間関係。気を抜いていると、アレ?この人誰だっけ??と、思ってしまうかも。

でも、この映画のすごいところは、題名にもある、”シャンソン”にあります。
登場人物が、自分の思いをシャンソンなどの歌で表す・・・というと、普通のミュージカルのようですが、
実は、この映画では、みんな口パク。
歌は、オリジナルの歌手が歌っています(おそらく(^^;)。
だから、男性なのに、女性の声だったりして、結構驚かされ、また、笑わせられました(^^)。
しかも、歌を一曲全部歌うのではなく、そのシーンにあった部分だけ抜粋して歌うので、
ミュージカルにありがちな、無駄な!リフレインとかがなくて、すっきりと、映画の内容を楽しめるのが、私好みでよかったです(^^)。

内容も盛りだくさん。
あっちでは不倫が囁かれ、こっちでは、不倫が進行し、この人は、病気がひどくて、あの人は片思い・・・。
なんだか支離滅裂なのですが、これが最後には、ピタリと、収まって、一つの物語として成立します。
ちょっとドキドキしたり、ハラハラしたりするところもあり、意外と面白かったです。
でも、癖のある映画なので、苦手な人もいるかも。

監督は、アラン・レネ。
この監督の作品は、「夜と霧」「ヒロシマモナムール(24時間の情事)」しか知らなかったので、こんな作品も作るんだ!と、少々驚きました(^^)。(2010,12,23)






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