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水曜日のエミリア      


2009年 アメリカ (Love and Other Impossible Pursuits)
   

<監督>ドン・ルース
<キャスト>ナタリー・ポートマン, スコット・コーエン, リサ・クドロー

<ストーリー>
新人弁護士のエミリア(ナタリー・ポートマン)は、上司のジャック(スコット・コーエン)と不倫関係になり、妊娠。ジャックが離婚したため、二人は、結ばれる。しかし、二人の子どもは、突然死してしまい、ジャックの連れ子のウィリアム(チャーリー・ターハン)とも、いい関係を築けないでいた・・・。

<感想>
前半は、主人公のエミリアに全く感情移入できず、つまらないなーーーと思いつつ見ていました。

冒頭の学校でのお迎えシーンにもあるような、
不倫→妊娠→略奪婚の、典型的”性悪女”!?を見るような嫌悪感は、それほど強くは感じなかったものの、(← ナタリーがカワイイからかな??(^^))
それに伴う彼女の苦労は、当然と思えて、彼女の気持ちになかなか同調できませんでした。
むしろ、連れ子のウィリアムが、かわいそうで、幼い彼の言葉に、その都度イラッとするのも大人げないなぁと思ったり。
彼女の両親に対する態度も、いただけませんでした。
ハーバード出の秀才弁護士には、とても見えないし・・・(^^)。

でも、後半、彼女の、ある告白がなされてからは、心に響くものがありました。
彼女の本当の苦しみが、理解できたおかげで、それまでの彼女の態度も、少し分かったような気もしたのです。

そして、終盤の、彼の元妻の態度にも、感動しました。
プロとしては当然なのかもしれないけれど、あの対応は、見上げたものですよね。
いろんな次元を超えた、女としてのつながりってものがあるのでしょう。
この辺りは、ちょっとホロッとしました。

彼の連れ子であるウィリアムの生活環境が、最後まで、よく分からなかったのですが、
どうも、親の間を行ったり来たりしていて、
題名の通り、水曜日だけは、エミリアが学校にお迎えに行って、その日は彼を一晩預かる様なパターンだったようです。
でも、そういう状態が、子どもにとってどうなのか。
一見、公平そうに見えても、子どもの成長には、あまり良くないような、かわいそうな気もしました。
アメリカでは、日本以上に離婚が多く、それを反映して、子どもの養育の問題が、映画にも多く出てきます。
でも、両親が幸せに暮らすのが、子どもにとって、最上な事であるのは、間違いないです。(2012,06,28)



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