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ぜんぶ、フィデルのせい      


2006年 イタリア・フランス 歴史   

<監督>ジュリー・ガヴラス
<キャスト>ニナ・ケルヴェル , ジュリー・ドパルデュー , ラファエル・ペルソナーズ

<ストーリー>
カトリック系のお嬢様学校に通う9才のアンナ(ニナ・ケルヴェル)は、何不自由のない毎日を送っていた。しかしある日、叔父が亡くなり、残された叔母(マール・ソデュープ)と従姉妹(ラファエル・モリニエール)がアンナの家にやってきた。それから、彼女の生活は、徐々に変わりはじめ、今まで付き合ったことのないような人たちが、家に集まるようになる。彼女には、その理由が分からず、反抗的な態度を取るが・・・。

<感想>
アンナの気持ちがよく分かって、愛おしかったです。
今までの幸せだった生活は、どうしてなくなってしまったの?
両親は外出がちになり、怪しいヒゲの男たちが家に出入りし、宗教の授業には出られなくなり、子守も変わり、家は貧乏になる・・・。
どうしてそんな環境の変化が起こったのか理解できない彼女は、電気を節約したり、おばあちゃんの家にひとりで行ったり、涙ぐましい努力をします。
そして、こんな事になったのは、ぜんぶ、フィデルのせいなんだ!ってことになるのでした。

「フィデル」が誰であるのかが、最初分かりませんでしたが、キューバのカストロ前議長であるフィデル・カストロの事だったんですね。カストロのファーストネームがフィデルだったとは・・・勉強になります(^^)。そういえば、先日のWBCでは、日本野球をべた褒めしてましたね〜〜(^^)。

5月革命以降の激動のフランス。そして、キューバや、スペイン、チリ。大人の意識変化が、子供に分かるはずもなく、今までの快適な生活を失って、不満が爆発する勝ち気な女の子、アンナ。
でも、子供は、大人よりも、環境に順応する力に溢れているのを感じることが出来ました。その分、大人は、しっかりしないといけませんね。

主演のニナ・ケルヴェルが、メチャクチャ可愛い。
おしゃまな感じも、仏頂面で、怒りまくるところも、ぴったりはまってました。(2009,04,12)



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