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セントアンナの奇跡      


2008年 アメリカ・イタリア(MIRACLE AT ST. ANNA)
アクション・犯罪・スリラー・戦争   

<監督>スパイク・リー
<キャスト> デレク・ルーク , マイケル・イーリー , ルイジ・ロ・カーショ , ジョン・タートゥーロ , ジョセフ・ゴードン=レヴィット , ジョン・レグイザモ , ケリー・ワシントン , D・B・スウィーニー , アレクサンドラ・マリア・ララ , トリー・キトルズ

<ストーリー>
1983年、ニューヨーク。郵便局員のヘクターが突然客を射殺する事件が発生した。すぐに逮捕されたヘクターは、口を閉ざし、理由を言わない。しかし、彼の部屋から、貴重な歴史的彫刻の頭部が発見されたことによって、事件は大きく動き出すのだった・・・。

<感想>
映画は、意外なシーンから始まり、意外なところへ話が飛び、そして、感動的なストーリーへと紡がれます。
その話の流れが面白くて、どんどん映画の中に引き込まれてゆきました。
ラストは、涙涙。
こんなに泣いたのは、久しぶりです。

話は、色々込みいっていて、時代も場所も変化しますが、
じっくりと見ていれば、理解できるようになっていて、とてもうまい作りだと思いました。

冒頭の事件が、どうして、第2次世界大戦の戦場につながるのか。
その関連性が、最初は、全く分かりません。
しばらくは、別の話のように進んでいって、
ラストに、すべての事が明らかになる所なんか、鳥肌が立つほどすばらしいです。

また、とっても欲張りな映画でもあり、ジョン・レグイザモのシーンなんて、全く関係ないのに、
彼らを起点として、話のつながりを見せたりしています。
キャストも、地味目だけど、結構、豪華なんですよね〜。

そして、重要な鍵を握る不思議な少年。
この男の子、見た瞬間に、感じるものがありました。
どこかで見たことがあるような、とても懐かしいような、そして、この映画のこの役にぴったりの男の子。
なんで、こんな感覚を持ったのか、とっても不思議。

そして、バッファロー・ソルジャーの存在。
アメリカのために、命がけで戦っているのに、そんな彼らにまで、人種の壁が・・・。
祖国にいるよりも、戦場にいるときの方が、人間として、のびのびと生きられるなんて、悲しいことです。
こんな状態だったのは、ほんの数十年前のことなのに、今やアメリカのトップは、オバマさんなんですからね。感慨深いです。

ただ一つ残念だったのが、チョコレートの巨人以外の兵士の顔の見分けが付きにくかったこと。
これは、俳優さんの顔がよく分かっていない、私個人の問題なのですが・・・(^^;。(2010,10,11)



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