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首都消失      


1987年 日本 (TOKYO BLACKOUT)
SF・パニック   

<監督>舛田利雄
<キャスト> 渡瀬恒彦 , 名取裕子 , 財津一郎 , 岸部一徳 , 丹波哲郎 , 石橋蓮司

<ストーリー>
ある日突然、首都、東京を巨大な雲が覆い、外部との連絡がつかなくなってしまう。東京に住む2000万人の人々は、いったいどうなってしまったのか。そして、日本の運命は?

<感想>
30年前に製作された、小松左京原作のSF大作です。
小松左京というと、「日本沈没」が有名で、10年ほど前に草薙剛主演でリメイクされました。

唐突に事件は起こります。
突然、首都東京との連絡がつかなくなり、その原因を調べると、なんと東京が、すっぽりと巨大な雲に覆われてしまっていた・・・という未曾有の大事件です。
中の人の様子は、冒頭に、ライフラインが切れてしまうところが描かれるだけで、それ以降は、全く描かれていません。
これは、この先の不安をかき立てて、効果的でした。

この時、ちょうど国会が開かれていた日本は、国を動かす政治家は、全て東京に集まっていて、音信不通。
こういうときの危機管理っていったいどうなっているのでしょう。一極集中の今の現状では、本当に、国が機能停止してしまいそうです。
各県知事が集まって国を動かすなんて、不安なんですけどーーー(^_^;。
しまいには、混乱の極地の日本を、外国が統治に乗り出すとか!?(^_^;。なんてこっちゃ!!!!

でも、実際に、東海大地震が起こるかもしれない今、こういうことって、もちろんまじめに想定されているんでしょうね、そうであって欲しい・・・(^_^;。

実は、30年も昔のパニック映画ということで、つまらなかったら、即見るのをやめようと思っていたのですが、これが、いろいろな要素が噴出して、結構面白く見ることが出来たのでした。
映像も、防衛庁や米海軍の協力を得て、精一杯頑張っている様子でしたし、キャストも、当時の豪華キャストで、適材適所でよかったと思います。
女性キャスター役の名取裕子 は、若くて綺麗。ジャーナリストとしての使命感にあふれている上、東京の家族を思う気持ちにはホロリとさせられました。

映画の評価を見ると、散々な低評価なのですが、私は、結構面白く見ることが出来ました。
確かに、映像は、チープかもしれないし、この惨事の原因も、不明なままで、中途半端と言われれば、そうなのですが、それはそれでいいんじゃないかとも思うのでした。

東京がダメなら、他の地域が頑張るしかない。と言うことで、大阪が映ったり、私がよく行く神奈川の旅館が映ったりと、私的にちょっとうれしい映画でもありました(^_^)。 (2017,11,12)



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