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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン      


2007年 日本 


<監督>松岡錠司
<キャスト> オダギリジョー , 樹木希林 , 松たか子 , 小林薫 , 伊藤歩 , 勝地涼 , 荒川良々 , 光石研 , 仲村トオル , 小泉今日子 , 板尾創路 , 宮崎あおい , 田口トモロヲ , 柄本明 , 塩見三省 , 岩松了

<ストーリー>
1960年代、父(小林薫)と別れ、オカン(内田也哉子・樹木希林)とともに、オカンの実家の筑豊で成長したボク(オダギリジョー)は、大学に通うため、東京で一人暮らしをはじめる。しかし、オカンからの仕送り生活にもかかわらず、ムチャクチャな生活を続けたため、大学は、留年。なんとか卒業しても、借金は、膨らむばかりだった・・・。

<感想>
この映画が公開された頃は、右を向いても、左を向いても、この原作本、ドラマ、舞台、映画が、ちまたにあふれてましたね〜(^^)。
私は、原作だけは、ブームからずいぶん遅れて読んだのですが、ドラマ系は、例のごとく、一切見ませんでした。
だって、へそ曲がりですから〜〜(^^)。

ということで、初めての映像作品鑑賞です。

原作は、自分のことや、母親のことが、淡々と、書かれてあったのが、前評判とずいぶん違う感じがして、意外だったのですが、
映画も、原作そのまま、割と、淡々と話が進んでゆきます。
こんな、”お涙ちょうだい”的なところがないのが、好印象ですね〜。

ただ、オカンの闘病生活。
特に、抗がん剤投与のあたりは、涙なくしては見られませんでした。
苦しさを、足の動きとか、姿勢とかで見せるのって、「苦しいーー」って、叫ぶよりも、よりリアルに苦しみが伝わるんですね。

薬を止めた後の、穏やかなオカンの姿が、ホッとすると同時に、無性に悲しかったです。

オカンの若い時代を、樹木希林の娘、内田也哉子(やっぱり似てるし!!)が演じていることで、時代の流れが、とてもスムーズに感じました。
オダギリジョーの、リリー・フランキー役は、なかなかよかったのでは?

リリーさんの、オカンに対する深い深い愛情を感じられる良作でした。
思わず、親孝行したくなっちゃうよね〜。(2010,09,12)



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