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ブラック・スワン      


2010年 アメリカ (BLACK SWAN)
ミステリー・スリラー   

<監督>ダーレン・アロノフスキー
<キャスト> ナタリー・ポートマン, ">ヴァンサン・カッセル, バーバラ・ハーシー, ウィノナ・ライダー, ジャネット・モンゴメリー, ミラ・クニス , セバスチャン・スタン

<ストーリー>
ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)は、新作の「白鳥の湖」のプリマに抜擢される。母親(バーバラ・ハーシー)もバレリーナだった彼女は、念願が叶い、有頂天になるが、と同時に、自分に、その大役が演じきれるのか、不安に押しつぶされそうになる・・・。

<感想>
主演のナタリー・ポートマンが、アカデミー主演女優賞を獲得した作品です。
ナタリーの熱演は見応えがあり、作品自体も、とても面白かったです。

「白鳥の湖」の、プリマに抜擢され、有頂天になるニナ。
でも彼女には、常に不安が付きまとい、精神的にも不安定になってゆく・・・。

ストーリは、現実と、幻想の世界を行き来し、
どこまでが、現実で、どこまでが彼女の妄想なのか、混沌として、見ている方も、翻弄させられました。

ニナは、自分自身の栄光と、母親の期待と、そしてひょっとすると憎しみも、全てを背負って、白鳥の湖の舞台に立ち、そして・・・。

追い詰められた彼女には、見るもの全てが、敵のように見えてしまったのでしょうか。
いろいろな事情があるにしても、プロとしては、あまりにも、か弱く脆かった彼女の精神。
かわいそうで、胸が締め付けられました。

彼女の、必死にバレエを踊る姿が、美しくも切なく、そして鬼気迫るものがあって、
ホラー映画ではないのですが、ぞーーーっと、鳥肌が立つようなシーンもあり、下手なホラーよりも、数倍恐ろしかったーーー(^^;。

評判通り、ナタリー・ポートマンの、演技は、すばらしかったです。
全身全霊をかけてこの映画に取り組んだのだろうなぁと感じますねぇ。
あの可憐で、清楚なイメージの彼女が、黒鳥を演じるために、必死になって、今までの自分を壊そうとするニナを演じる姿は、彼女本人と重なりました。
大半のバレエシーンを自分自身で踊っているというのも、驚異的です。
こんな時代ですから、CGも、使っているのでしょうが、それにしても、見事にバレリーナになりきっています。

でも、バレエの特訓に耐えられたのは、”愛”があったからこそなのでしょうね〜。
その辺りが、ニナと、ナタリーとの大きな違いですね。
ナタリーの赤ちゃん、もう生まれたのかしら〜??(^^)。
とにかく、ナタリーの渾身の作品、とても充実した映画鑑賞でした。(2011,05,13)



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