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ファミリー・ツリー      


2011年 アメリカ (THE DESCENDANTS)
コメディー   

<監督>アレクサンダー・ペイン
<キャスト>ジョージ・クルーニー, シャイリーン・ウッドリー, ボー・ブリッジス, ロバート・フォスター, マシュー・リラード, ジュディ・グリア

<ストーリー>
オアフ島に暮らす弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)の妻(パトリシア・ヘイスティ)が、ボート事故で、意識不明の昏睡状態になった。妻の看護と、二人の娘の世話で、途方に暮れるマットだったが、ある時、娘から、妻が浮気をしていたと聞かされる・・・。

<感想>
不思議な感覚の映画でした。
シリアスな内容なのに、場所が”ハワイ”ということだけで、そのシリアスさが、半分ぐらい軽減されているようにに感じられました。

本来、妻の事故、昏睡状態、浮気の発覚、娘たちの教育などなど、これでもかと言うほど、八方ふさがりで、閉塞感いっぱいなはず。
でも、アロハシャツを着て、サンダルを履いて、プールサイドにいるだけで、暗いイメージが払拭してしまいます。
これが、アメリカ本土で、スーツをビシッと着こなしているような弁護士の話だったら、だいぶイメージが違うはずです。

映画のキャッチコピーにもあるように、「ハワイに暮らしていても 人生は<楽>じゃない!」はずなのに・・・。
それが、ハワイの持つ、不思議な力なんでしょうかね〜。
まあ、私の持っている、勝手なイメージなので、ハワイ在住の方には、とても失礼なことなのかもしれませんが・・・。

でも、この不思議な感覚に、主演のジョージ・クルーニーも、一役買っています。
シリアスなのに、ちょっと滑稽感も漂わせて、なかなかグッドな仕事、しましたね〜(^^)。

まあ、人生なんて、案外、滑稽な部分が、半分ぐらい占めてるような気もする今日この頃。
見ていて、とてもしっくりする映画でした。

映画の中では、あたふたとするジョージお父さんですが、この部分は、なかなかいいなと思った所もありました。
それは、子どもの意見を十分に聞いて、丁寧に対処する父親の姿。
余命のない妻のために、知り合いに声をかけて、妻の容体を発表するパーティーをするところ。
そして、浮気相手への対応も、多少感情的にもなりつつも、言いたいことをちゃんと言う姿勢。
彼の職業が、弁護士ということも、これら、冷静な対処に、役だっているのでしょうけど、色々な困難が押し寄せる中、こういう態度の彼を見て、心がすっきりしました。

寝不足で映画館に行ったので、寝てしまうかも?!と思っていた割に、ちっとも眠気が差さなかったのは、いい映画だという証拠でしょうね(^^)。(2012,06,10)



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