バーニング・オーシャン           |  
  
2016年 アメリカ (DEEPWATER HORIZON) 
アクション・スリラー    
  
<監督>	ピーター・バーグ 
<キャスト>
	マーク・ウォールバーグ	,  カート・ラッセル	,  ジョン・マルコヴィッチ	,  ディラン・オブライエン	,  ケイト・ハドソン	
  
<ストーリー> 
エンジニアのマイク(マーク・ウォールバーグ)は、3週間の予定で、メキシコ湾沖の石油掘削施設へと向かった。上司のジミー(カート・ラッセル)は、現場に着くなり、設備の異常に気がつき、管理職員ヴィドリンに抗議するが、工期の遅れを理由に、耳を貸そうとしない・・・。
  
<感想> 
2010年に、実際に起きた海底油田爆発事故の映画化作品です。 
その時のニュース映像をまだ覚えていたので、実際の現場では、こんな状態だったんだと、改めて恐ろしさがよみがえりました。
  
映画は、電気技師のマイクの何気ない日常から始まります。 
その後、家族と別れて海底油田基地ディープウォーター・ホライゾンへ。
  
基地に到着してからの前半は、専門的な話が続いて、実は、あまりよく分からなかったのですが、何かヤバいことが起こる予感に、胸が締め付けられました。 
そして中盤、いよいよ危険が近づいてからは、まさしく、手に汗握る緊張の連続でした。 
異常を示す数値を、あえて無視することによって、制御できなくなる基地。一度決壊してしまえば、もうこれは、人知の及ぶ範囲ではありません。
  
吹き上がる泥と油、燃え上がる基地、海。よくこんな状況で、助かった人がいたと思える大災害です。 
巨大な油田基地も、安全をないがしろにすれば、あっという間に、もろくも崩壊してしまうのです。 
工期の遅れの挽回と安全管理。どちらを取るかを考えれば、もちろん安全の方であるべきなのに、それがないがしろにされた末の人災でした。 
この事故で死亡したのは、11名。
  
映画は、ニューヨーク・タイムズの記者が、生存者126名への克明なインタビューを行った記事を元に製作された作品ということで、臨場感、緊迫感にあふれていて、爆発シーンや、炎上シーンは、まさに手に汗握りました。 
ただ、巨大な施設のために、人々がどこにいて、どんな避難経路があったのかがよく分からず、救助の様子も比較的あっさり描かれていたのがちょっと残念でした。 
火の海の中に高所から飛び込んだなんてこと、実際あったことなんでしょうか・・・恐ろしい(T_T)。
  
エンドロールには、事故に遭った人たちの写真が映し出され、実話であったことを強く印象づけていました。(2017,04,22)
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