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バティニョールおじさん      


2002年 フランス コメディー   

<監督>ジェラール・ジュニョ
<キャスト>ジェラール・ジュニョ , ジュール・シトリュク , ジャン=ポール・ルーヴ

<ストーリー>
1942年、夏。ナチス占領下のパリ。肉屋のバティニョール(ジェラール・ジュニョ)は、隣に住むユダヤ人医師、バーンスタイン一家が、自分の娘の婚約者によって、密告され、連れ去られたことを知る。その後、医師宅は、ドイツ軍からバティニョール一家に譲られるのだが、ある晩、バーンスタインの12歳の息子シモン(ジュール・シトリュク)が、収容先から逃亡して家に戻ってくる。仕方なく、バティニョールは、彼を家にかくまうのだが・・・。

<感想>
ドイツに占領されていた頃のフランスは、人々の良心が試される時期でもあったのでしょう。
生活のためにドイツ軍に身を売る女性もいたでしょうし、いい生活をするために、ユダヤ人の密告をする人もいたでしょう。でも、多くのフランス人の心の中には、フランスを踏みにじったドイツ軍に対する鬱憤が堆積されていたのではないでしょうか。

肉屋のバティニョールおじさんは、彼の奥さんに言わすと、要領が悪く、ツキを逃してしまう冴えない男。でも、彼は、成り行きとはいえ、ユダヤ人の少年たちを、身を挺して救ったヒーローでした(^^)。

彼のダメダメぶりは、冒頭で、イヤというほど見せられるので、後半は、大丈夫かいな??と、ちょっとハラハラしながら見てました。でも、彼も、やる時は、ちゃんとやるんです〜〜(^^)。
自分の意志で、大きな力の前にもひるまずに、きちんと、彼らを助け、自分の道を見つけます。

冴えない中年のおじさんが、こんなに頼もしく見えるなんて!とっても感動しました(^^)。

主演、監督、製作、脚本と、八面六臂の活躍をしたのは、「コーラス」のジェラール・ジュニョ。彼の容姿が、”バティニョールおじさん”にぴったりで、とってもいいです。才能のある方なんですね〜。(2008,06,25)



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