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マラソン      


2005年 韓国 (MARATHON)


<監督>チョン・ユンチョル
<キャスト> チョ・スンウ, キム・ミスク

<ストーリー>
自閉症のユン・チョウォン(チョ・スンウ)は、20歳だが、5歳児並みの知能しかなく、常に目を離せない。そんな彼を、全身全霊で支える母親キョンスク(キム・ミスク)は、あるとき、彼に、長距離ランナーの才能があることに気がつく・・・。

<感想>
多くの方に薦められながら、なかなか見る機会がなかった作品でしたが、やっと見ることが出来ました(^^)。
実話を元にした感動ドラマです。

日本では、1000人に1人から2人の割合で発症するといわれる自閉症。
そのメカニズムは、いまだ未解明な部分が多いそうです。
症状の特徴は、人とのコミュニケーションがうまく行えないということで、
世話をする家族、とりわけ母親には、大きな負担がかかるそうです。

映画を見ていても、その負担の大きさは、とてもよく分かりました。
人とのコミュニケーションが苦手で、自分の興味のあることだけを追求する彼、
体だけは大人になっても、片時も目が離せそうにありません。

この映画の中でも、彼は、様々な騒動を引き起こします。
それに、一から十まで対応しなければならない母親の苦労・・・大変ですねぇ。
母親だから、家族だからといって、特別な人間であるわけではなく、
時には、疲れてしまうこともあるでしょう。
でも、それら、一つ一つを乗り越えて、さらに大きな愛情で、彼を包み込む母親の愛情・・・。
きれい事だけでは、すまないですが、これほど強く、美しいものは、ないように思えました。

ユン・チョウォンを演じたチョ・スンウの演技、とてもよかったです。
時にあざとく思えることもある、このような役を、とても自然に演じていて、ついつい映画に引き込まれてしまいました。(2011,08,23)



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