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酔いがさめたら、うちに帰ろう。      


2010年 日本


<監督>東陽一
<キャスト> 浅野忠信, 永作博美, 市川実日子, 堀部圭亮, 光石研, 渡辺真起子

<ストーリー>
戦場カメラマンの塚原安行(浅野忠信)は、漫画家の園田由紀(永作博美)と結婚し、2人の子どももいるのだが、アルコール依存症のために、生活が破綻し、ついには、離婚する。自戒するものの、アルコールと縁が切れない彼は、遂に、アルコール病棟に入院することを決意するが・・・。

<感想>
漫画家・西原理恵子の元夫で2007年に腎臓癌で亡くなった、戦場カメラマン、鴨志田穣の、自伝的小説の映画化です。

今年映画化された「毎日かあさん」は、妻・西原理恵子原作。
そして、この作品は、西原の元夫で、戦場カメラマンの鴨志田穣の原作。
「毎日かあさん」は、まだ未見ですが、同じ話を続けて映画化したというわけなの??
夫から見た現実と、妻視線の現実の違いを見比べると、面白いのかな??

ほとんど前知識なしに見たので、
アルコール依存症の恐ろしさを、すなおに、そして、まざまざと感じることが出来ました。

お酒を飲んでいない時と、飲んだ時との違い。
これまさに“豹変”ですね。
彼の身体の中から、”黒い彼”が出てくる描写が、その状況をうまく表現していました。

そして、正気に戻った彼が、禁酒を誓ったその舌の根も乾かぬうちに、またすぐに酒に手を出してしまう恐ろしさ。
でも、それも、仕方がないかな〜とも思います。
いまや、どこに行っても、簡単に、お酒類が手に入ってしまうのですから・・・。

でも、その代償は大きく、
脳まで萎縮してしまうとは・・・。
言ってみれば、廃人になってしまうって事ですよね。
恐ろしい・・・。

妻が生活力があったからよかったものの、子どもを抱えて、頼りの夫がこんな事では、大悲劇へとつながりかねません。

そんなダメ夫を演じる浅野忠信さん。
本当に、どんな役でも、自然に演じてしまう、すばらしい俳優さんですね〜。
お酒を飲んだ時の彼は、目が据わってひたすら恐ろしく、一転、正気の時の彼の目の優しいこと・・・。

大酒呑みの方、この映画を見て、反省してください。(2011,05,04)



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