シネマチェックトップページ50音別indexラ行index 


ロープ      


1948年 アメリカ (ROPE)
犯罪・スリラー   

<監督>アルフレッド・ヒッチコック
<キャスト> ジェームズ・スチュワート , ファーリー・グレンジャー

<ストーリー>
完全犯罪を犯すスリルを味わうために友人を殺したフィリップ(ファーリー・グレンジャー)とブランドン(ジョン・ドール)は、犯罪現場となった部屋に知人を呼んでパーティーを開くのだった・・・。

<感想>
ヒッチコック監督作品なので、見てみたいとずっと思っていましたが、今まで見てきたヒッチコック作品とは、少々違っていて、なんだか、ちょっと当てが外れてしまいました。

突然始まる殺人シーン。
そして、まさにその現場で始まるパーティー。しかも、その中には、被害者の家族まで・・・。
あまりにも、シュールな状況に、唖然としてしまいます。

映画を見終わってから、調べてみると、この作品は、実際に起きた殺人事件を題材にしていて、その事件そのものが、異常性を感じさせるものなのでした。(ローブ&レオポルト事件)
そのことを踏まえた上で考えてみると、なるほど、犯人たちの異常な思考は、その事件をなぞらえていたようです。
ただ、現場の状況は、だいぶ違えてあり、時間経過を実際の時間と同じにしてみたり(ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」のようなもの)と、ヒッチコックならではの実験的な作品となっているようです。

そんなわけだからか、映画としての面白みはイマイチでした。
題名の「ロープ」(原題「ROPE」)にも、そんな深い意味はないようだし・・・。
ただ一カ所、台所の扉の開閉シーンが、いかにもヒッチコックらしい面白い映像になっていたので、ちょっとだけ満足しました(^_^)。(2017,08,12)



シネマチェックトップへ