デューク
きっと見付けるから頑張っていてね
デュークは猟犬ポインターの雄です
この子は 今 必死で探している子なのです

デュークは年とった雌のポインターの飼い主さんが
最後の子をとろうと言う事でかけた時に出来た子です
高齢なのでそう産まれないだろうと思ったのに 十匹産まれてしまったので
五匹は育てて 後の五匹を処分する事になったというので
貰い手を探して欲しいという事でした

ポインターなので
やはり 環境が限られると思っていた時
丁度家を新築しているので番犬にもなるから貰って下さるという所が見つかり
早速連絡を入れました
ところが
 母犬が子供がどんどん減っていく為か
子連れで家出をしてしまったとの事
数週間後
親子が見つかったのは 一山超えた別の町でした
そこまでまだおっぱいを飲んでいる子供を連れていったのかと思うと
母の強さを感じました
猟犬ですから きっと餌の捕り方を教えながら
必死で暮らしていったのだと思います

それでも
帰って来てすぐに子供は連れて来られました
また 家出をしない内にという事でした

ところが 貰って下さるお家が庭を作る予定だったのが
家を大きくしてしまい 庭が無くなってしまったとの事でした
間に入って下さった方が シェパード等も飼っていた事がある為
家で飼っても良いからと急遽そちらに変更になりました


こちらには 既に何匹か子犬をお世話して頂いたお家で
一緒に写っているクッキー(黒)も我が家から兄妹で貰って頂いた子の一人です
妹犬(キャンディー)は飼い主さんの御姉妹の妹さんが(ちょっとややっこしいですが(^^ゞ)
貰って下さいました
近くにお住まいでクッキーとキャンディーも行き来しているのです
  
クッキーが貰われた後 何回も近くなので遊びに来てくれます
左の写真はクッキー
右の写真は中央のプードルはお友達で右側の茶色い子がキャンディーです
寒地が赤ちゃんから育てたので 犬の教育は行き届いています(^_^)

幸せな生活を送っていたのですが 
デュークは成長期なので空腹感があると親に教わった猟を思い出すらしく
近所に家出をするようになりました
車の激しい通りが近い為
飼い主さんは心配の余り疲れきってしまいました。

やはり東京では無理かなーと思い始め
小さい内の方が 新しい環境にも慣れるだろうと
貰い手を探す事にしました
その時には 家に引き取り 訓練を少し付け始めました

隣のシェパード(ベーコンちゃん)の飼い主さんは 犬の調教のお仕事をしていましたので
毎晩 ベーコンと一緒に訓練をボランティアで入れて下さいました




デュークは犬どうしでも仲良く出来ます
声はさすが猟犬 すごく遠くまで通ります

大分落ち着いた頃
新しい飼い主さんが決まりました
ハンサムなお兄さんで 乗馬関係のお仕事をしていて
そこで皆 自馬ではなく 自犬を持っていて
馬が終わった馬場で 犬達を放し飼いにして思いっきり運動をさせられるという
デュークにはとても良い環境だと思えました
そして 新しい飼い主さんに貰われて行きました


お兄さんは 毎日一緒に寝て
夏になったら 暑くて大変だと言うくらい可愛がって下さいました
デュークの新しいお家は たまたまサフィールが居る本庄のそばでした
毎回 サフィールの所に行く時は 必ずデュークにお土産を持って会いに行きました
デュークは逞しく 凛々しく それは幸せでした
 
会いに行く度に
お兄さんがデュークの近況を話している間も
もう写真に撮れない程 喜んで 飛びついて そしてお兄さんにも甘えていました

デュークの子供をとりたいと 手術をしないでいました

ある時
何時ものようにサフィールに会った後 デュークにお土産を持って会いに行った時
悲しい話を聞かされました

デュークが盗まれてしまったというのです
それも 一瞬の内に姿が見えなくなり 
必死で探していたら 同じように探している二家族に会い
同じ時間くらいに居なくなった事が判ったのです
全て 純血種ばかりだったそうです

それでも 保健所から警察 あらゆる手を尽くしたそうですが見つからないという事でした
あの 大声のデュークですから 近所に居たら必ず判ります
一瞬で声も出させないで どのようにして連れていったのか
周り中は畑やら何やらで 広く特に目立つ危険な所も物もありません
神隠しと言う事を 昔でしたら思うでしょう
でも 私は違うと思っています
きっと何処かに生きていると思っています
この子の色合い 模様の出方 特徴がありますから写真を沢山載せました
もし どこかに似た子がいたら教えて下さい
繁殖に使われているかもしれません
去勢しておけば 盗まれなかったかもしれないと お兄さんは悲しんでいました

動物は口がきけません
どうか 貰い手を探している動物を飼ってあげて
飼い主さんの居る動物は 悲しい思いをさせないで欲しいのです



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