獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199812-35

血管肉腫について
投稿日 1998年12月9日(水)01時27分 藤掛 誠

犬の癌について

投稿日 12月5日(土)21時58分 投稿者 中村剛

中村さんへ
初めまして、獣医師フォーラムの腫瘍の部屋のボードリーダーをしている
獣医師の藤掛と申します。お友達の犬が血管肉腫と診断されたとのことで
たいへん、心配なさっていると思います。
血管肉腫とは大きく分けると3つのタイプがあります。
最もよく原発するのは脾臓です。よく見られる臨床所見としては、触知できる
腹部のマス(しこり)と腹腔内出血による貧血やショック、虚脱などです。
脾臓血腫、過形成性結節、平滑筋肉腫との鑑別はたいへんむずかしいです。
X線検査、エコー検査、外科手術等の肉眼的概観からは鑑別できないので、
病理検査で確定診断をしなければ、次のステップの抗癌剤療法はできません。
脾臓血管肉腫の予後判定はステージ1〜3まであり、ステージ1ならば、
外科手術により、脾臓の摘出、病理検査、確定診断、抗癌療法となります。
ステージ2の場合、脾臓が破裂しているので、救急的に腹部の出血を止める。
ステージ3の場合、腫瘍が大きくなり、遠隔転位があり、手術の対象ではない。
ただ、1、2でも手術中に亡くなる危険性は大です。
また、2番目としてこの脾臓の血管肉腫の発生時に心臓の右心房にも発生することも多い。
3番目は皮膚にできるタイプで、中村さんの症例とは違うと思います。
いろいろと書きましたが、たいへん、きびしい腫瘍の1つだと思います。
飼い主の方と主治医の方と良く話し合い、どの方法がその犬に合っているか
相談して下さい。飼い主の方が選択した方法がその犬にとってはベストの
考えだと思います。がんばって下さい。




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