獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200309-287

水頭症、追加です。
投稿日 2003年9月28日(日)00時44分 田口正行

文章が分かれてしまいすいませんでした。
先天性の水頭症は基本的には外科手術が適応だと思います。
これは脳室から腹腔に管を等して脳脊髄液をお腹へと導くようにする手術です。
この手術を行うには可能であればCTやMRIなどの画像診断を行う場合が多いのですが、時間の経過とともに予後が悪くなると考えられていますので
例え超音波検査でも確定診断がつけば早期に外科手術を行われた方が良いと考えられます。

ただし、この子の場合では発症年齢が5歳と比較的高齢であることから先天性の水頭症ではなく、炎症や腫瘍などに続発した水頭症の可能性も考慮する必要があると思います。
この場合には当然 原因疾患にたいする治療が優先されますが、そこまでの診断を求めることは困難だろうと思われます(画像診断の蓄積が浅い、症例が少ないなどなど)。
もしも現在できる限りの診断と治療を求めるのであればMRIをもつ施設での検査と可能であれば外科手術などになると思います。

余談ですが、フェノバルビタールの血中濃度が20〜40μg/mlの間に入っていて、発作がコントロールできないのでしたら
臭化カリウムなど他の薬を併用することが一般的な治療になると思います。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。