マイクロチップの是非ですか。まあ、挿入するときの手間暇とか痛みなどというのは、
別にして、システムの問題ですね。

チップの読み取り機（リーダー）の問題が、まずあります。質問の中にあったように
迷子のときに収容された管理センターで必ず摘要してもらえるかです。
私の県では、その収容先である管理センターがリーダーを購入する予定がないとの回
答でした。つまり、チップが入っていても、その情報は利用されることがないという
ことになります。
また、リーダーの読み取り機能ですが、捕獲されていない犬においては（離れた距離
では）、まず読み取りはできません。野犬あるいは迷子犬であれば、前段階の捕獲や
保護という行為が実施されない限り有効とはなりません。
この捕獲や保護行為がシステムとして確実となっていないということがあります。

そして、情報の一元管理についての問題です。
チップに搭載された個体認識番号ですが、これは、国とか県とかの自治体が管理する体
制は想定されていません。民間の組織であり、資本形態である製薬会社の傘下のところ
ということになっています。
当初示された登録データーの内容は飼い主情報だけでなく、フィラリアやワクチンの接
種歴も想定されていて、それは欲しい情報でしょうが、そういうところまで要求するの
かといささか疑念を感じました。
１つの民間機関にどこまでの情報を渡してよいのかという点が、私にはまだ分かりませ
ん。情報が一元化していなければ、迷子捜しには役立ちませんが、その機関がどのよう
な機関であることが望ましいかがあります。

現行であれば、「迷子対策」よりも「個体確認」の機能しかないように感じています。
捨て犬をするくらいの飼い主であれば、チップも入れていないでしょうしね。捨て犬防
止策にもならないと思っています。

迷子犬を保護した方が一般の方であれば、リーダーは持っていませんから、首輪に飼い
主名が記載されていたり、迷子札があった方が、飼い主捜しには便利ではないかと思い
ます。