獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200709-89

Re:人間の赤ちゃんと猫が共存できる方法はありますか?
投稿日 2007年9月13日(木)16時53分 投稿者 りんママ

チーママさんからお返事がついていますが、

ご家族でタバコを吸っている方はいらっしゃいませんか?
もし、お吸いになるのであれば、猫アレルギーになるよりもリスクは高いです。
以下の文献をご紹介しておきます。
医療関係者は、猫が子供に対するアレルゲンだと言うことがありますが。
イギリスとアメリカのいくつかの研究で、「喘息になる子供は、幼児期に2匹以上の猫あるいは犬を飼っていた場合より高かった。」言い換えれば、幼児期に猫などのアレルゲンに晒されている子供の方がっぜんそくやアトピー性のアレルギーの子供の割合が低いということが明らかになったとあります。
原文は英語ですが携帯からも読めますのでご参考までに。
いずれも、喘息やアレルギーに関しては、食品の他にタバコやハウスダストやダニ類の影響が大きいことは周知の事実です。
猫による喘息(アレルギー)よりも遙かに、タバコの受動喫煙や縫いぐるみや絨毯についたダニ類の影響の方が大きいとあります。
猫が原因となるアレルギーより、通気性のない室内環境や化学物質布団や絨毯縫いぐるみについているダニ類によって引き起こされるリスクが高いと思います。
また、受動喫煙の害に関しては、猫の悪性リンパ腫は非喫煙家庭で飼育されている猫にくらべ3倍以上のリスクが報告されています。

関連文献
Keeping pets 'prevents allergies'
-Sunday, 27 May, 2001 UK-
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/1352145.stm

Exposure to Dogs and Cats in the First Year of Life and Risk of Allergic Sensitization at 6 to 7 Years of Age.
-Vol. 288 No. 8, August 28, 2002-
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/288/8/963?view=abstract

The pet allergy puzzle
-April 1, 2004-
http://www.avma.org/onlnews/javma/apr04/040401f.asp

Environmental tobacco smoke and risk of malignant lymphoma in pet cats.
-Am J Epidemiol 156[3]:268-73 2002 Aug 1-
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=AbstractPlus&list_uids=12142262

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。