獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200102-40

WANさん>
投稿日 2001年2月2日(金)23時28分 パールちゃん

ペットロス経験者のパールです。

どんな失い方をしても悲しいものです。
それは、かわいがったぶん愛したぶん、
避けようのないことです。
ペットロスは誰の身にも起こるのです。
私が何匹もの家族を見送った経験から言うと、
「ペットロス」=「死を受け入れられない」です。
「いない」ことを受け入れられない、「いない」ことを納得できないうちは、
ペットロスから立ち直ることはできませんでした。
今、冷静になって自分のことを振り返ってみると、
ペットロスというのは一種のショック状態なのだと思います。
それまで続いていたことが突然断ち切られてしまった衝撃、、、
昨日まではいた子がもう今日はいないという衝撃、、、
ショックを癒すのにいちばん有効なのは、やはり時間なのだと思います。
悲しみは急には去りません。
失い方に後悔の残る場合は何年も何年も悲しみは続きます。
けれど時間は、心の傷を優しく包んで、後悔や反省や憎悪を洗い流してくれます。
泣いてもあの子は帰ってこない、泣いたらあの子も困るだろう、
そう思えるようになったら、悲しみはホッとあったかい思い出に変わります。

もういないことを嘆いてあの子を困らせるよりも、
あの子がいたという事実を大切にしよう、、、
大切な四つ足の家族を見送るたびに、
私はそう思うように自分に言い聞かせています。
「いない」ことを嘆くのは自分のため、
「いた」ことを思い出すのはあの子のため、
もういない、けれど確かにあの子はいた、そう思えた瞬間、
足元でしっぽをふっている魂が感じられるのです。

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