シーズーやパグ等のようにストップが短い犬種で、軽度の気管虚脱と同様の
症状（興奮したり、水を飲んだ直後に、ブゥーッブゥーッと苦しそうに腹を
波打たせて呼吸する）を呈することがあります。　
これは軟口蓋垂過長によるものと考えられます。
御愛犬は、喉を押さえるとグウッっという音が出たり、いびきをかいたり
するのではありませんか？　　　　　　　　　　　　　　　　　
軟口蓋垂とは、人間で言うとのどちんこがぶらさがっている部分にあたり、
この部分が生れつき長いと喉の方へ垂れ下がって気道を狭くし、この狭く
なった気道に空気が通ると垂れ下がった部分がブルブル震えて音（グウッ
という音やいびき音）が出るのです。　　　　　　　　　　　　

あまり呼吸困難がひどい場合には、長く垂れ下がった部分を切除する手術
が行われることもありますが、基本的には日常生活習慣上、気管虚脱と同
様の点（肥満の解消・散歩の時は首輪ではなくハーネスを使用する等して
喉の圧迫を避ける・見上げて激しく吠える習慣をやめさせる・暑さの回避
・過度のストレスの回避）に注意して過ごさせていれば問題ありません。　
ただし、軟口蓋垂過長には先天的に心臓弁膜症を合併する確率がやや高い
ことが報告されているため、心臓のチェックは定期的に行ったほうがよい
とされています。　　
http://www10.u-page.so-net.ne.jp/cb3/suzuka-o/