マールさんのところの多頭の組み合わせは最悪の組み合わせですねぇ。。。
オス3にメス1・似通った体格のオスたち・年齢が近いオスたち・・・喧嘩が絶えない条件が見事にそろっています(-_-;)
喧嘩になるのはしかたない、そう思うしかないと思います。
そう割り切ったうえで、いざ喧嘩になったらどう収めるかのテクニックを飼い主が磨くしかないと思います。

メスが発情の匂いを出せば去勢オスもおだやかではいられません。
去勢オスは交尾の意欲は減ってもまったく交尾しなくなるわけではなく、
発情メスが気になりますし、ときには交尾もしますし、寄ってくる他のオスを排除しようと喧嘩もします。
ふだん仲がよくてもメスをめぐってのオスの喧嘩はメスの発情のたびに繰り返されます。
喧嘩防止のためにオスを去勢するのはあまり意味がないのです。
どちらかというとメスのほうに不妊手術をしたほうが喧嘩防止の効果はあります。
喧嘩の原因はメスなのですから。

本当に死闘をして順位の決着がつかないかぎり喧嘩は繰り返されます。
でも死闘は困りますよね。
そこで大切なのが「いざ喧嘩になったらどう収めるかのテクニックを飼い主が磨くしかない」なんです。
犬は順位を自覚することで平穏に団体生活を送れますから、順位を確認できるように喧嘩を収拾させるワザが飼い主には必要になってきます。
喧嘩両成敗でどちらも叱るのは逆効果で、人間は喧嘩に負けたほう喧嘩に弱かったほうを叱るくらいの気持ちをもっていたほうがいいです。
でも、これ、つらいことです。噛まれて血を出して気落ちしている犬を叱るのは至難のワザです。
けれど、心にフタをして「おまえの負けだ。おまえは下っ端だ。二度と偉そうにするな」と言い渡すほうがいいのです。でないと喧嘩はまた繰り返されます。
マールさんのところのように最初からいたほうが下位に落ちるのは心情的になかなか認めにくいと思いますが、下位だけど幸せ、、と思わせるような接し方をしないといつまでも平穏は訪れないと思います。

みんな仲良し・みんな平等という接し方をするのは犬たちを混乱させます。
多頭飼いの飼い主は、犬たちの関係をよく観察し、犬たちの間にある順位の気配を察して、
その通りに接してやるほうが全体がうまくいきます。