ミルママさんへ。
避妊手術をするかしないかには3通りの考え方があると思います。
・なるべく早めにする
・そのうちする
・しない

「しない」と決めてもいいと思います。
健康体にあえてメスを入れたくない、もし将来病気になったらそのときはそのときだ、
そういう考え方があってもいいと私は思います。
でも、子宮・卵巣の病気や発情に関係のあるエストロゲンなどの性ホルモン由来の病気、乳腺腫瘍などが発現するのは多くは高齢になってからです。
高齢になればなるほどレントゲンひとつ撮るのも命がけになります。
心肺機能が衰えてくれば麻酔をかけることのリスクも高まるので、
若ければまず問題のない手術にも耐えられなくなったりします。
また、老化によって体力が落ちたりしていれば病気に対する抵抗力が低くなりますし、
投薬の効果がなかなか得られなくなったりもします。
手術を無事に乗り切ったとしても回復に時間がかかります。
「もし将来病気になったらそのときはそのときだ」と腹をくくるには、
これらのリスクを十分に肝に命じる必要があります。

「そのうちする」と考える人もいますが、いずれするならなるべく早めにするに越したことはありません。
するかしないか悩むのはいいけれど「そのうち」と先延ばしはいちばんいけません。

避妊手術をすることのメリットとデメリット、しないことのメリットとデメリット、
よく考えて結論を出してくださいね。
するかしないかを決めて全責任をもつのは飼い主自身ですよ。