お返事、有難うございます。
またまたあれこれ考えてしまいました。

　「子犬の内に、人間の言うことを聞く習慣をつけるのが大切」なのは、私もまったく同感です。ただ、そこに「上下」を持ち込むことで話がややこしくなるのではないかという気がするのです。

ex.
　「唸ったから下に見られている。だからひっくり返す」よりも、
　「唸らない方が得だと教える。唸らないときに褒めてご褒美」の方がシンプル。

　さらに問題だと思うのは、唸っている原因が「優位性の主張」なのか、「恐怖」なのかを見極めずに「ひっくり返せ」とアドバイスするのは危険だという点です。恐怖であった場合には、ひっくり返すのは逆効果ですよね？
　また、犬が嫌がって噛んだ拍子に離してしまったら（ダメと言ったって、起こり得ることです）、その犬は噛み犬への一歩を踏み出すことになりますよね？「噛んだら要求が通る」と学習してしまうわけですから。

　ちなみに、多和田さんの本は私も読みました。編者が渡辺格さんだというのもあってか、支配性について無理に触れているような書き方でしたが、「力で支配性を示さなくては従わせられないのだとしたら、視覚障碍者が盲導犬を従わせるのは不可能だ」と書かれていました。実際に、腕力で優位性を見せなくては「犬に舐められる」のだとしたら、介助犬も盲導犬も存在し得ないということになってしまうと思います。
（「犬に尊敬されれば従えられる」という多和田さんの説よりも、「従うことが得だと学習させれば犬は従う」というドナルドソンの説の方が、はるかに具体的で、ズボラな飼い主の私には受け入れ易いのですが。）

　別に論争したいとかではなく、危険についても念頭においてみていただきたいと思い、再度投稿いたしました。長くなって済みません。