獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200603-108

reボールチェーン
投稿日 2006年3月28日(火)20時46分 投稿者 はたの

ボールチェーンはあまり安全とはいえません。
 径ごとに異なりますが、耐荷重の数値をご確認ください。あまり大きな数値ではないことに気づかれるはずです。
 その数値は、メーカーが見込んだ安全率を掛けたもののはずですが、これは、「当たり」ならゆとりあり、「外れ」なら額面値ギリギリ、ということですから、さしてあてにはできません。
 マイナス要因としては、まず劣化があります。特にボールチェーンの場合、構造的に、ボール内部における腐食は目につきづらく見逃しやすいという難点があります。
 また、表示の耐荷重は、多くの場合、「静かに少しずつ加重した場合」の数値のはずです。勢いよく引っ張ったときのものではない、ということです。

 そして、イヌが本気で暴れた場合、そのイヌの体重の数倍の力が発生します。

 「超小型犬に」「極太のボールチェーンを装着」し「年に何回か交換」ならばよいかもしれませんが、そうでない限り、信頼が置けるとはいえません。
 
 首輪は、藪などにひっからまって「生きるか死ぬか」になったら外れるか抜けてくれるほうがよいので、強固にいていればいるだけいい、というものではありませんが、他方、藪などにちょっと絡まっただけであっさり壊れてくれるのも望ましくありません。

 ブラブラしている金属プレートについては言うまでもありません。遊び相手に危険ですし、ものにひっかかりやすいので藪などの中で、強固に固定していたらイヌが身動きできなくなる可能性が高く、止め方が甘ければせっかくのタグが容易に失われます。いずれにしてもスマートな方法ではありません。

 逃げた時のイヌというのは、飼い主の管理下にいてオフリードになっている時と同じように行動するわけではありません。ひどい藪などにも入ります。そして、河川敷であれ、道路や造成地の法面であれ、単なる空き地であれ、ヨシや篠竹やセイタカアワダチソウや赤バラやクズやの藪やら、伐採した木の枝の集積やら、というのはどこにでもあります。破れかけの金網なんてのも。
 万が一の時に役立たないタグは無意味です。
 
 私はイヌを狩りに使役していますので、どういうふうにひっからまるのか、イヌはそこからどのように抜けだそうとするのか、相当な観察例を積んでいます。プラプラしているものは、ほんの数十メートル藪を抜ける間に無くすかひっからまるかなんです。
 いざというときには抜ける緩さの、ただし、余分な突起がない首輪が、私が試した限りではもっとも確実です。

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