昨日の朝、時間外でやってきた猫なのですが、すでに虚脱状態で、耳でも直腸でも体温を測定することができませんでした。
さんざんからかって治療への反応が若干みられて、夜の９時になって、やっと３５度という測定結果が得られました。
しかし、エアコン・オイルヒーター・ペットヒーター・湯たんぽ、いろいろ頼りましたが、やっぱり朝には「測定できません」になってしまいました。午後になっても体温をあげることはできずに、結局、先ほど亡くなってしまいました。うちの体温計は低いほうはだいたい３１度くらいまでは測る事ができるはずなのですが、実際の体温は何度だったのでしょう？
猫の体温というのは、普通は３８〜３９度ですから、かなり消耗していたということになりそうです。「死交差・Ｄｅａｔｈ　Ｃｒｏｓｓ」という言葉をひさびさに思い出してしまいました。これは脈拍や呼吸数があがっているのにもかかわらず、体温が下降していく状態で、死の予兆とされています。測定できないのですから、「死交差」の時点をすでに通り越していたということになりそうですね。
私も、まだ生きている猫でこれだけ体温が低い猫というのは、初めての経験でした。でも、そこで治療が無駄と言ってしまえるほど、あきらめはよくないですが、１日半のことにしかなりませんでした。雄猫でしたが、彼もそれなりの人生を歩んできたのでしょうか？　納得してくれていると良いなと思いました。