獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200705-29

Re:歯根膿腫・その後・・・
投稿日 2007年4月19日(木)20時54分 投稿者 チーママ

動物に熱心な良い獣医さんで、本当によかったですね(^^)
獣医さんは色々なタイプの飼い主さんを相手にしているので
つい用心深くなることもあるはず。こちらが働きかければ
道が開けることもありますね。

まず一つご質問したいことがあります。
「膿腫」でしょうか?「膿瘍」でしょうか?
両者は病態が違ってきます。獣医さんが「抗生物質のビーズ」で
お話を進めているようですので、膿瘍なのだとは思いますが。
以下は、あくまでも膿瘍としてのお話です。

手術は全身麻酔になります。
また、膿瘍の切除には経験がものを言う部分もありますので、
先生には十分にお仲間の獣医さんにお聞きいただくことが
必要かと思います。
膿瘍自体は薄い膜に包まれた多少硬めのチーズ状のものです。
まだ膿瘍が小さく、歯根などに浸潤していなければ、そっくりそのまま
とってしまえばいいのでしょうが、膿瘍自体が歯根の周囲まで及んで
いると、完全に取りきることは難しく、それがこの病気を難しいもの
にしています。
いずれにしても、こうした面は獣医さんがアプローチすることですので
みなさんには「手術をすれば必ず治る」ものではないということを念頭
に入れておいてくだされば良いかと思います。

また麻酔は「ウサギは許容できる範囲が非常に狭い」のであって、
きちんとした事前の検査や術中の管理が出来れば、基本的に犬猫とは
変わりないと言われています。
もちろん使える麻酔薬は違いますし、術後使える抗生物質も違いますが、
このあたりはプロですから、きちんとしてくださるはずです。
術後の消化管機能低下さえなければ、持ち上がりは順調だと思いますよ。
この時期ですから、自宅に帰ってからも保温に気を使ってくださいね。
全身麻酔後は体温が下がります。体は温かいほうが、新陳代謝も腸の
動きも良くなる経験があります。

きっと先生も一生懸命に調べてくださるでしょう。
病状によっては、他の方法も提示なさるかもしれません。
(開放創による洗浄。塩化リゾチームを使った内科的治療等)
一緒に考えて、一緒に治してあげてくださいね。

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