獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200806-106

Re:質問がたくさんあります
投稿日 2008年6月26日(木)00時19分 投稿者 チーママ

トイレの教え方、ありがとうございます。そうですね、トイレを寝床にする子は多いのですが、それに対してもう少し高さのあるものを寝床にするのは良いアイディアですね。
我が家でもウサウサずは、オットマン(足置き台用イス)の上で寝ていることが半分ですね。後の半分はイスの下です。これを考えると、キューブハウスのような上にも乗れて、中にも潜れるものをおくと、トイレをベッドにしなくなるかもしれませんね。

さて、ご質問ですが。これはあくまでも私個人の思い付きですので、参考までに。
『かじり癖』は、クセではなく「ウサギのお仕事」です。本能と言うか、習性ですから、これを止めようというほうがストレスになると思います。
よほど大量に食べる。繊維質の低い餌である。と言うのでもなければ、普通は●と一緒に排泄されると聞いています。だからこそ、なるべく牧草や繊維質の高いペレットを食べてくれると良いのですね。牧草を食べない場合は、野菜なども良いと思っています。
また●はいつも同じとは限りません。寝ている間は食べていませんので、朝出る●は材料が少ないので小さい事があります。日中ずーっと食べているうちに、本来の大きさになるといった事はあると思います。我が家でも十分な大きさが出る前の●は、小さい事が多いですよ。通常食べて6〜8時間で排泄されると聞いています。餌を与えた時間、ウサギさんが良く食べている時間、大きな●が出た時間と、しばらく記録してみると、関連が見えてくるかもしれませんよ。
また涙型の●は、換毛期などで毛がお腹に入った時などにも見られます。私も以前はつながりウンチなどが出るとあわてたものですが、「出ている分にはいいじゃないですか」という獣医さんの言葉で、「そりゃそうだ。入っても出てくれればいいんだ」と神経質になる事はなくなりました。ただ気になる●が出たときには、サプリメントを与えたり、食餌内容を気をつけたり、具合が悪いサインが出ないかいつもよりちょっと気にして見ているくらいです。
確かにスノコなどをかじって「まれに木が胃腸にささる」と言ったケースもあるでしょう。でも本当にまれな事だとは思います。
先ほども書きましたように、「かじるのはお仕事」なのです。ストレス解消であり、遊びであり、歯を磨耗させる為の本能です。かごめさんご自身に置き換えてみてください。とてもきれいで安全な部屋でも、遊ぶもの一つない部屋でずーっと暮らせますか? ストレスになると思いませんか?
どうしてもスノコやかじり木は気になるようなら、ティモシー製のボールやトンネル、ワラの束など、何かしらかじってよいものを与えてくださいね。
特に、すでに足元にまとわり着いてブーブー鳴いているようですから、発情らしきものも始まっているようです。これはとても大好き!嬉しい!とはしゃいでいるのです。これが進むと、やがて飛びシッコをしたり、カクカクしたり、かじったりと言う発情行動になります。発情自体がストレス(目的達成がかなわない)になる子もいますので、遊び道具は色々工夫してあげてくださいね。

最後に抱っこですが。これは遠慮してはいけません。逃げ出したら捕まえなおして、おとなしくなったら降ろすくらいの事が必要だと思っています。
つまり飼い主はウサギより上位者でなくてはならないのです。元々ウサギさんは抱っこなんて嫌いです。食べられる側のウサギさんが捕まるのは、食べられてしまうと言う本能があるからだと思っています。
でもだからと言って、暴れたからと言って放していては「暴れれば逃げられる」と覚えてしまい、飼い主のいう事を聞かなくなります。本当にウサギは頭が良いのです。そして逃げられる飼い主は、おうおうにして自分より下だと認識します。これでは何かあったときに、ウサギさんを危険な事から守れなくなります。
「飼い主が抱いたら、諦めろ!」位の気持ちで私は育ててきましたし、普段べったりなだけに、それで関係がこじれるなんて事はありませんでしたよ。
骨折に気をつけて、腰を丸く抱えて肩口をしっかり押さえてください。
逃げそうな時には、ご自分の脇と腕の間に頭を潜らせてあげると、おとなしくなる事が多いはずです。慣れたら、後ろから見ると鼻先が見える、目は腕と体でふさがれている状態にすると、楽に落ち着いてくれると思いますよ。
そして何より、諦めておとなしくなったら盛大に褒めた押してあげてください。
褒め倒されると、何でご機嫌ナナメだったのかを忘れてしまうのも、ウサギさんです(笑) オヤツより何より、褒められるのが一番好きだと思いますよ。

他の方も、こうしたら良かった。ああしたら失敗したなど、いろいろお話聞かせてくださいね。お願いします。

抱っこの参考は、下記の「動物よくある相談」の「動物の保定」に2パターンのうさぎの保定例がありますので、参考になさってくださいね。

http://www.vets.ne.jp/faq.html

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。