獣医師広報板ニュース

モモンガ掲示板過去発言No.1600-200306-17

ももんがの喧嘩について
投稿日 2002年11月8日(金)23時14分 kazunama

なぜか書き込みが出来なかったみたいなので、あらためて書き込ませていただきます。
(このBBSはネスケには対応していないのかな?)
さて、ここは獣医師関係のBBSということで、ちょっとシビアな内容も参考になればと
思いましたので書かせていただくことにいたしました。ウチはタイモモ1種にこだわって
いますのでアメモモに当てはまるかどうかはわかりませんが、やはり後からやってきた子
たちは先住者とは相性が合わない事が多いみたいです。特にすでにペアでいる所に別の子
がやって来た場合や、ペアで来た場合でも縄張り争いをするのが普通みたいです。
実際ウチの子も合同お散歩会で対面した時は、かなり激しい喧嘩をしています。
特に他のゲージに入っていった子とそこの主との喧嘩では狭いゲージの中でやり合いましたから、
片方の子は顔面や足から流血してしまったりしています。ただゲージの外に出ている時は
逃げ場がありますから、まだそこまでの喧嘩になりませんが・・・もちろんお散歩会では
ちゃんと監督していますから危なくなりそうな時は止めに入っています。それでも
合同お散歩会はやめることはしませんでした。合同お散歩会で喧嘩を繰り返しながら打ち解ける
ことがわかったからです。実際ウチの長老と里子の子は犬猿の仲だったのですが、約1年間の
葛藤の中で、不思議な友情が芽生えたみたいで最近はいっしょにいることが多くなりました。
また同じ環境で育った子同士でも喧嘩することはあるみたいです。特にメスが出産後や生んだ子を
亡くした直後は、結構気が立っていて相棒のオスにもつっかかることがありました。
オスも反撃して凄かったので、しばらくゲージを分けることにしたのですが、約半年たった最近
お散歩会で交流していたことで、また仲良くなり今では再び同じゲージで暮らすことが出来ています。
やはり夫婦で同じゲージにいても、そういった争いになることはありますし、ましてや小さなゲージの
中だけでずっと暮らすことはももんがたちにとってストレスになっていると思います。
そうした中で精神的に不安定な状態にもなりますし、そうなった場合に弱い方は逃げ場がなく追い詰め
られることになるため、最悪死にいたることもあるかと思います。そういう状況にならない様にするため
ももんがたちには、少しでも広い場所で思いっきり飛んだり跳ねたりさせて、それが終わったら自分の
お家で安心して休む生活を与えてあげたいと日々思って環境作りに専念しています。
さて、ももんがの共食いの話ですが、専門書にはエサが充分与えられている環境では共食いはまずないと
書かれていましたが、実際はありました。ただし息絶えた子を食べてしまったことです。
ウチの子が産んだ子が1日後に残念ながら亡くなってしまったのですが、朝動きがなくなったのは確認したものの
親がその子を離さなかったので、夜の散歩会の時に取り出すつもりでした。ところが
夜帰ってきて確認したら、跡形もなくなっていました。親も何事もなかった様なそぶりでしたが
これが子食いというものだとわかりました。つまりももんがの世界では死んでしまった場合
その痕跡を消す行動をとるのではないかと思いました。このことを知った時、ももんがの世界は
人間の世界の常識では考えられない掟みたいなものがあり、それが彼らにとって当たり前の
ことなんだと思いました。それはいくら飼い主が努力しても変えることができないのではないかと
感じました。このように愛するももんがたちも生きるためにいろいろな自然界の掟の元に行動する
ことがあることを覚悟しておいてもらいたいです。それは悲しいことかもしれませんが、人間界でも
矛盾と思えることがあるように、ももんがの生態のひとつととらえて見守っていくことが大事だと思います。


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