獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200202-46

医者としての立場と、患者としての立場
投稿日 2002年2月19日(火)04時01分 sutemaru

鳥さんのお部屋で場違いかも知れませんが、くらら先生は人間のお医者様です
し、どちらの立場も理解出来る所にいらっしゃるとも思いますので、ちょっと
書いてみました。
長くなるので、新たに書きました。
今、現実問題として医者と患者との問題でどちらの言い方も判る事があるのです
が、1月に友人の御主人様が脳硬塞で倒れてしまい幸い命を取り留めリハビリに
かかる所まで来たのですがお医者さんは「車椅子の生活を考える事、治る可能性
は殆どありませんよ」と現実も見なさいと言うつもりもあってお話があり、必死
で希望を持とうと頑張っている奥様をそれは立ち直れない程落ちこまさせてしま
ったのですが、私は実際に御主人の御様子できっともっと回復出来ると思ってい
ますので、彼女には医者の立場としてそのような言い方しか今は出来ないけれど、
リハビリの先生は決して希望を捨てないで大丈夫と言って下さるはずと励まして
おりました。
現実にリハビリの先生は奥さんに決して悲観的な事は話されませんでした。
どちらの立場を考えても話す内容はそれしか無いとは思いますが、患者の身内の
立場としてはかなりきつい内容なのですよね。
お医者さんはきっとこう言うけど、それは医者としての立場からはこうしか言え
ないのだからと前もって話しておいたので、その方はそれをそう思いながらも「
これでもか、これでもかと突き落とされて、もういいからそれ以上言わないで、
言わなくても判っているからと言うくらい先生は突き落としてくれた。夢も
希望も持てなくなってしまいそう。医者の立場ではこう言うしか無いと聞いてい
たから耐えられたけど、嘘でも良いから大丈夫きっと治るよと言って欲しかった。
でも医者の立場、医者の立場と必死で自分に言い聞かせていた」と涙を流してい
られました。
患者にとってお医者様の言葉は神様の言葉くらい真実になっているのです。
一言「大丈夫だよ」で救われる事は判りますが、その一言が言えない時も、立場
もある事も判ります。現実を知らせる立場にいる事も判ります。でも、現実は誰
にも決められない事も判ります。
そして救いはリハビリの先生の「大丈夫、きっと直してみせるよ」という言葉で
した。当然リハビリの目的からすれば希望と本人や家族のやる気が一番大切な事
だと思います。ですから励ます事が一番大事でしょう。
立場によってこれほどに言葉が違って来るのですから、お互いがお互いの立場に
なって考えていけると良いですね。

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