獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200412-55

マルチレス 3題
投稿日 2004年9月11日(土)11時18分 投稿者 プロキオン

>ならちゃん

キジバトの小屋づくりの最中にイタチ出現ですか。仲良く住み分けてとい
うわけにもいかないでしょうね。
鼠返しならぬ、イタチ返しを付けなくてはならないですね。イタチが他所
で食料を調達してくれるとよいのですが、やっぱり目撃してしまえば、気
持ちとしては…。
せっかく造った貸家に入居者が入らず、キャンセルされてしまうのも大家
としては、つらい!


「迷い鴨」
お住いの地域にもよりますが、9月上旬のことであれば、鴨の種類はカル
ガモということになるのでしょうか?
私の県では、早くても10月くらいにならないとマガモなどは飛来してき
ません。夏期の鴨ということであれば、カルガモである可能性が高いので
すが、台風もありましたから、文字道理、迷いカモもいるかもしれません
し、このあたりはなんとも。
もし、カルガモであって、以前から見かけていたのであれば、特別に心配
なさらなくても、季節とともに移動していくように思います。そのために
は、過度の人付けは控えた方が良いと考えます。
迷いカモであれば、これは本来の生息地へ戻してあげた方がよろしいでし
ょうから、県の鳥獣保護施設にお願いすることが早いでしょう。
いずれにしても、鴨の種類を見ていただけるように連絡をとるのが良いと
思います。

「ツバメ」
今の時期であれば、今年日本で巣立った若鳥達は、集団をつくって飛翔能
力をつけるべく頑張っている時期なのでしょうね。
飛行中に何かに接触して羽を傷めたのか、台風でやられたのか?
ツバメにとって、羽は命に等しい意味を持ちます。脚も短く歩行というの
がとても苦手です。羽に問題を抱えてしまったツバメは、自然界における
生存率は極めて低くなってしまいます。もしかしたら、そのツバメは継続
的な保護が必要になるかも知れません。
傷めた羽の診断・処置については、専門家の力が必要と考えられますので
ぜひ、保護施設の力を借りるようにして下さい。
また、地理的に直ちに施設へ持ち込めないようなのですが、ツバメは昆虫
食ですので、給餌るのは「虫」にしてください。ミミズはちょっと種類が
異なりますので、喜ばないと思われます。
一般的には、「ミルワーム」等が勧めらますが、こちらは入手可能でしょ
うか? ペットの餌を扱う量販店、釣り具店等に尋ねてみて下さい。
入手できない場合は、家屋周辺で蜘蛛を捜してみてください。蜘蛛の巣に
かかった虫や蜘蛛そのものを給餌することになります。
これらの餌は、みな生き餌ということが前提ですので、水分は餌からとる
ことになります。
したがいまして、量は必要です。継続的な飼育となると、餌の養殖から考
えなくてはならなくなりますので、尾前さんにおかれましては、一時的な
保護まで考えて、できるかぎり早く保護施設へお願いして下さい。

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