ある日､友人を通して､ある愛護団体の人が来て､「この仔の里親が見つからない｡猫は多頭飼いができるので､二匹目に頼む｡でないと､見つからないので処分する｣と連れてこられたので､見てしまった以上､見捨てられなく､二匹目だし､と想い了承して引き受けました｡すると､家の周りや大きさをざっと見て「ここなら､六匹までは大丈夫よね｣と言って帰られたので､？と思ったのですが､しばらくして､再び二匹を連れて来られたのには参りました｡私は愛護団体の会員でも何でもないと断ると､「一度私達の苦労も知ってよ｣と非常に強引なので､早く帰って欲しくて（実際､気分が悪かったのです)､その仔たちも引き取り､結局五匹です｡その後、無しのつぶてで､礼状の一通も来ません｡近所の人に聞くと､その愛護団体の人たちの運営の仕方はいつもそういうもので､会以外の人に頼りっぱなしのようです｡だから､電話がかかると直ぐに切るとまで言う人もいます｡各家庭にはそれぞれ事情があります｡老人を抱えている家庭｡内職をしている家庭｡不景気で離職しそうな家庭。誰もそのような事情を外の人には言いません｡動物を飼える状態でない人もいます｡愛護団体に協力的でないから､動物に対して気の毒な状況を知らないと決め付けないで下さい｡その辺りのデリケートの無さが､愛護団体の人の中には､少々ながらもあると思っています｡