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アンナと過ごした4日間      


2008年 ポーランド・フランス
犯罪・スリラー   

<監督>イエジー・スコリモフスキ
<キャスト>アルトゥール・ステランコ

<ストーリー>
ポーランドの地方都市の病院で働くレオン(アルトゥール・ステランコ)は、年老いた祖母と2人暮らし。彼には、片思いの女性がいるが、声をかけることも出来ず、ただ、彼女の姿を見るだけで、幸せだった。しかし、その思いが、徐々に高じて、彼は、ある行動を起こす・・・。

<感想>
1度目・・・中盤まで映画の意味が分からず、悶々とするも、終盤で、やっとすべてが見えたような気がする。
2度目・・・これで、ようやく、映画の内容をすべて把握。
3度目・・・彼の行動の検証をして、一人で深く納得。

上記のように、この映画、3回続けて見てしまいました(^^)。

何しろ、1回では、登場人物(と言ってもごくわずかですが)の顔もよく分からず、しかも暗いシーンもあって、困惑するのみでしたから。

映画は、究極のストーカー男の話ですが、映画の作りが、とてもユニークで、面白かったです。

ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督が17年ぶりに手掛けた作品だそうですが、
この監督の他の監督作は、見た事がなく、どういう傾向の映画なのか、全く分からず、
見始めたときは、手探り状態でした。

この監督、巨匠の割に?!なかなかコメディーセンスもあるようで、
冒頭数分は、”ホラー”か??
とミスリードさせるようなシーンもあります。
こんな所、監督、楽しんで作ったような気配あり(^^)。

その後は、究極のストーカーの話になるのですが、
彼の行動その一つ一つに、意味があるのだと分かるのは、中盤以降。
最初は、彼の行動すべてが、意味不明なので、戸惑う・・・と言うか、意味不明で、見るのを止めたくなりました(^^)。
でも、我慢して見続けると、彼のけなげさ?!が、見えてきます。

また、この主人公、レオンを演じる俳優さんが、見ているうちに、”Mr.ビーン”に見えてきて、
そこもなんだか楽しかったです。

とはいえ、こんな事をされたら、怖いし、ぶち切れしそうですが、
彼の誠実さ、一途さ、そして、真摯さ故のこの結末なのでしょう。
でも、男性は、決して真似しないように。必ず手が後ろに回りますから・・・。(2010,12,09)









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